22歳のSO李承信、全5本のキック成功「100％決められて良かった」課題も手に次戦へ

◆ラグビー　リポビタンＤチャレンジカップ　オールブラックスＸＶ　４１―２７　日本代表（１５日、熊本・えがお健康スタジアム）

Ｗ杯フランス大会（９月８日開幕）に向けた国内２戦目で日本は、オールブラックスＸＶに苦敗を喫した。今年初戦となった日本代表で構成されるジャパンＸＶとオールブラックスＸＶではノートライの６ー３８で敗れており、２連敗となった。

Ｗ杯イヤーで初先発したＳＯ李承信（神戸）が、キックで存在感を示した。前半１２分、まずは約２０メートルの左中間からのＰＧを成功。ＦＢ松島幸太朗の今年の日本の初トライの後、同２６分には右中間から３０メートル弱のゴールを確実に決めた。１万９５８６人の大観衆からの拍手、「スンシン！」との応援の声も飛んだ。

「合宿が始まってからしっかり準備してきたので、１００％で決められて良かった」と分厚い胸を張った。

８日の第１戦は１９年Ｗ杯代表の松田力也（埼玉）がＳＯで先発。２戦目の１０番を任された２２歳の李には首脳陣から「ゲームコントロールの部分」をテーマに挙げられていた。「先週とは特に変わらないプランだった。どれだけ敵陣に入って、相手にプレッシャーをかけられるか。でも、イージーなトライが前半の早い段階で続いてしまったので悔やまれる」と反省を口にした。

２２日の次戦は、Ｗ杯の１次リーグでも当たるサモア代表（札幌ドーム）と激突する。「チームとして目指すべきスタイルを理解しながら、もっと早いセット、フォワードや９番ともコミュニケーションを取れるようにやっていきたい」と李。今秋のＷ杯に向け、２２歳の司令塔候補は手応えと課題を手に成長を続けていく。

記事はスポーツ報知から