美術館めぐりとウォーキング

美術館とウォーキング？なんの話？と思う読者もいるでしょう。ひとことで言うと美術館や劇場に行くと長生きするらしい…のだ。

イギリスのある社会科学研究所が美術館や劇場へ出かける習慣のある人たちは、そうでない人たちよりも長生きできる可能性がある―。そんな、おもしろい調査結果をまとめた。文化と芸術に接する機会が多いほど、早死にのリスクを避けられるらしい。ほんまかいなー。

その調査によると、２～３カ月に１度、もしくはそれ以上の頻度で芸術鑑賞に出かける人は、そうでない人より早死にのリスクが３１％低下するとの結果が認められた。年に１度か２度、劇場や美術館 に行くという場合でもリスクは１４％低下したという。

早い話が美術館を訪れたり、劇場へ行ったり、歌を歌ったりといった芸術的な行為が健康に良いらしいのだ。確かにストレスを発散すると言う意味では一理あるかも。カラオケでもいいんでしょう。

私も時間があれば美術館に行く。行けばけっこう疲れて帰ってくる。なぜか？そう、美術館って全ての作品を観てまわると相当歩くんですね。朝のウォーキングと同じぐらい、いやそれ以上は歩くんじゃないかなー。 ゴルフほどではないけど…

そこで絵や芸術にさほど興味ない方にも健康の一環としての美術館めぐりをお勧めします。

芸術なんて興味ないし、解らない！それでもけっこう。美術館へ一歩足を踏み入れると、そこは非日常の世界。右脳の活性化にも最適。そしてなんといっても歩く歩く、そしてまた歩く。美術館の大きさにもよりますがしっかり ウォーキング出来るんだなぁ。絵の事なんて解らなくてもいいんです。自分なりに解釈すれば。

絵を鑑賞しに行くというよりは、たまには「絵が飾ってある建物の中に自分の身を置いてみようかな」みたいな感覚で行けばいいと思う。おまけに常設展のみの鑑賞なら数百円で入場出来て割安。そこでこの条件にぴったりの美術館を紹介しますね。

私のおすすめは何と言っても「世田谷美術館」です。建物も素晴らしいが、その立地がいい。 緑豊かな砧公園(きぬたこうえん)の一角に位置し都心の真ん中とは思えない広い森の中に建っている。

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

美術館を出た後も森の公園で充分な時間を過せるはず。たっぷりウォーキングが楽しめるよ。女子などは仲のいいグループで散歩がてら行くのもよし。連れと行くのもなお結構。右脳と身体がリフレッシュすること間違いなし！洒落たレストランもあるし、公園の中にテーブルも設置してあるのでお弁当を持参してハイキング気分にも浸れるよ。

次に世田谷美術館の分館「宮本三郎記念美術館」。ここは洒落た街の「自由が丘」駅徒歩７分のところにある。個人作家の美術館なのでこじんまりした建物。帰りに自由が丘の街をぶらぶらするのもいいでしょう。

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/annex/miyamoto/

そして最後に田園調布にある「みぞえ画廊」。閑静な住宅街の中に位置するこの画廊は歴史を感じさせる大きな住まいをそのまま画廊にしている。ほかの客がいない時は高そうな和菓子とお茶を出してもらえた。画廊なのでこちらは入場無料。さほど広くないがセザンヌを始めとする著名な作家さんの絵があるのには驚いた。

https://mizoe-gallery.com/user_data/gallery#tokyo

還暦を迎えた我々には足腰と右脳によろしい、都心の散策がてら出かけてみてはいかがだろうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（在日ピカソ）