確かこの本は学生の頃、誰かが紹介していたのを見て興味を持ったのが最初だと思います。 太平洋戦争がテーマ だし、結構長編で長いので、恐る恐る 1巻を買ってみたんですが、そうしたら本当に読みやすく、最後のページでは本を読んで初めて涙を流した記憶があります。
主人公は日系アメリカ人2世で新聞記者、太平洋戦争が始まったことによって2つの故郷の間で翻弄される姿を描いた小説でした。 強制収容所に入れられたり、アメリカへの忠誠を誓わせるために天皇の絵を踏まされたり、彼には様々な困難が主人公に襲いかかります。 敵対する両国に愛情を抱きながらも、信念を曲げずに生きてきた人がいたんだなって、胸が締め付けられました。
今、ロシアとウクライナが戦争していますが、そのせいでロシアを見る目が変わってしまった人もいるかも知れません。 でも戦争というのは、あくまで国と国の争いであって、中にいる人の考え方は必ずしも国の方針と重なるわけではないと思います。ニュースを見るだけでは、渦中で生きている人たちのことまでなかなか知ることはできませんよね。
ニュースは「爆弾が落ちたとか」「戦闘が起きたとか」どうしても事実が中心になってしまうので、だからこそこういう本を読み、その先にいる人々が考えていることに思いを馳せることも大切なんじゃないかと思います。
「二つの祖国」は1977年に出版されました。山崎豊子の代表作の一つであり、是非多くの人に読んでもらいたいです。
「沈まぬ太陽」、ラストの三行は鳥肌がたつほど感動しました。この本もきっと長編ですね。最近長編は読まなくなり自信無いからドラマ見ちゃおうかな。🤭
山崎豊子の小説はほぼ読破した。中でも中国残留孤児の波瀾万丈を描いた「大地の子」は涙、涙だった。山崎豊子、松本清張さんの様な社会派の作家が少なくなりましたね。
へぇ~ 読んでみようかな?
読みたい本がいっぱい~👀