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【健康】笑福亭笑瓶さんを襲った急性大動脈解離とは

べっこう色の眼鏡がトレードマークでバラエティー番組などで活躍した落語家でタレントの笑福亭笑瓶さんが22日午前、急性大動脈解離のため死去しました。66歳の若さで亡くなった笑瓶さん。7年前には千葉県のゴルフ場で同じ大動脈解離で倒れ、ドクターヘリで搬送されて治療を受けていました。

今日は笑福亭笑瓶さんを襲った急性大動脈解離について、考えてみようと思います。

大動脈解離とは

大動脈解離とは、大動脈の血管壁が裂け、血液の通り道が、本来のものとは別にもうひとつできた状態のことを指します。

その結果、胸や背中に激痛が走り、大動脈が破裂したり、多くの臓器に障害をもたらしたりする重大な合併症を引き起こします。放置すると命にかかわる怖い病気です。

内膜が裂けると、その裂け目から血液が中膜に流れ込み、中膜が膨らみます。この膨らみを「偽腔(ぎくう)」と言い、本来の血液の通り道を「真腔」と言います。

偽腔ができることによって、本来の血流が阻害され、血流に障害が起き、本来流れるべき臓器に血が流れにくくなってしまいます。また、大動脈自体も、偽腔が拡大すると本来の通り道である真腔が狭められ、血が流れにくくなってしまいます。

大動脈の構造

大動脈は、心臓を出てすぐは上方に向かいます。この上に向かう大動脈を「上行大動脈」と言います。直径3センチくらいの太さがあります。ここからは、心筋(心臓の筋肉)に血液を送る冠動脈[かんどうみゃく]が分岐しています。

上行大動脈は、やがて弓状に弧を描いてUターンし、下行[かこう]します。この弓状の部分を「弓部[きゅうぶ]大動脈」と言います(「大動脈弓」とも言います)。ここには上方に3本の大きな分岐(腕頭[わんとう]動脈、左総頸[ひだりそうけい]動脈、左鎖骨下[ひだりさこつか]動脈)があり、それらを通して脳や左右の腕に血液が送られています。

弓部大動脈は、下行しながら心臓の後ろ側(背中側)に回り、下半身へと向かいます。この下行する大動脈のうち、横隔膜から上を「下行大動脈」、横隔膜から下を「腹部大動脈」と言います。また、上行大動脈、弓部大動脈、下行大動脈を総称して「胸部大動脈」と言います。

腹部大動脈からは、肝臓や胃腸、腎臓などの腹部臓器に向かう血管が枝分かれしています。大動脈は下行するにつれ少しずつ径を狭め、腹部大動脈では直径2センチほどの太さになっています。

腹部大動脈は、臍の高さで左右の総腸骨[そうちょうこつ]動脈に分かれます。これらは、骨盤内の臓器や両足に血液を運ぶ役割を担っています。

大動脈解離の原因

大動脈解離の原因としては、動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、喫煙、ストレス、マルファン(Marfan)症候群などの先天的な(生まれつきの)遺伝性疾患、などが考えられます。特に高血圧は重要な危険因子です。

大動脈解離の前兆

大動脈解離には前兆といえるものがなく、発症の予測はきわめて困難です。万一、何の前触れもなく胸や背中に激痛が起こったら、迷わず救急車を呼んでください。突然、胸や背中に激痛が走る病気で、様子を見ていて大丈夫なものはありません。一刻も早く医療機関を受診してください。

大動脈解離の発症は、夏場に少なく、冬場に多い傾向にあります。また、夜よりも日中に多く、特に午前中(6時から12時くらいの時間帯)に発症することが多いと言われています。

予防方法・対策

大動脈解離の予防方法は、まずは、危険因子と思われる動脈硬化、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病にかからないようにし、すでにかかっている人は、それらの改善を心がけることです。特に高血圧は大敵です。食事は塩分を控えめにしましょう。また、ストレスを溜めないようにし、タバコもやめましょう。

まとめ

大動脈解離は、何の前触れもなく胸や背中に激痛が走る病気で、放置すると死に至ります。躊躇することなく救急車を呼びましょう。また、手術で急性期を乗り切っても、解離は進行しがちです。退院後の経過観察は欠かせません。

生活習慣病、とりわけ高血圧には気をつけ、タバコはやめましょう。

4 COMMENTS

検査は必要だよね~💦

この報には、びっくりしました~👀💦 66歳なんて、若すぎるもんね~😢
この大動脈解離って、たしか石原裕次郎もこれじゃなかったかな~
生まれつきって言うけど、タバコや酒が誘因になっちゃうんだね~😞
辞めようかな~と考えるけど、なかなか決断できないんだよね~💦
ほどほどに気を付けないと~😢
合掌👏

怖い病気

この病気、突然やってくるんでしょ~
めちゃ、痛そうで怖そうです。
やっぱ、ダイエットに努めよー

匿名と言う名の匿名

何年か前に変に頭痛がするので、かかりつけの医者に言うと一度MRIを撮りましょうとなり、初めてMRIを撮りました。
見る限りおかしな所は無いと言われホッとした反面まだ鈍痛が残った状態。
その夜、急に電話が医者からかかって来て直ぐに来てくれと言うので行くと1枚のレントゲン写真を見ながら「ここの血管の形がおかしい」と言って、大きな病院を紹介されました。
そこで調べた結果「頸動脈剥離」と診断されて直ぐ入院。
首の後ろの微妙な所なので、手術はせずに血液をサラサラにする薬と血圧を下げる薬を飲んで様子を見る事に…
運良く血管は元に戻り事なきを得ましたが、一歩間違えたら大変な事になってたと言われました。
今度の笑福亭笑瓶さんの訃報に接して思い出しました。
皆さん、体調管理は気をつけましょう。

サリーのパパ

ものまね王座決定戦で「魔法使いサリー」のキャラクター、よし子ちゃんのものまねを披露して人気になってましたね~。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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