五味五色と聞いて「なんのこっちゃ?」とお思いでしょう。今日は世界一バランスの取れた食べ物のお話です。
日本料理、朝鮮(韓国)料理、中国料理は性格が全く違いますが、根本的な考え方は同じ“五味五色”。古代中国の陰陽五行説という哲学に基づく考え方で、毎日の食事に五つの色(白・黒・赤・黄・緑)の食べものを摂れば、自然と元気になれるというのです。
でも5食の食材を毎回そろえるのは大変ですよね。毎日同じものを食べると飽きてしまうし、工夫するのはめんどくさいし…
ご安心ください。五色五味を兼ね備えた食べ物が私たちの身近にあるんです。それはキ・ム・チ! 白菜キムチ1品で五味五色が味わえるんですよ! なんというスーパー料理でしょう! …でも、どうしてキムチが五味五色なの?
「緑=白菜の葉の緑部分、ニラ、ネギなど」「赤=唐辛子」「黄=ショウガ、ニンニク」「白=白菜の茎の白部分」「黒=塩辛など」と五色の食材を網羅し、五つの味もすべて含んでいるんですね。キムチは乳酸菌やカプサイシンだけでなく、栄養バランスも最強なんですね。
日本ではキムチが国民食になって久しいですが、アメリカでも既に市民権を得ているんです。ちなみに以前オバマさんがアメリカ大統領だった頃、オバマ夫人は官邸で自らキムチを漬けていたそうですよ。さあ、キムチを食べて若く楽しく過ごしましょ。