【健康】見た目が若い人ほど長生きする 

去年の11月に出た「60代からの見た目の壁」という本が、いま売れているらしい。見た目を若く保つことが高齢期にいかに意義のあることかを説いた本だ。

医学的に見ると、男性よりも女性の方が平均寿命が長いだけでなく、若々しい傾向にあるという。男性は年を取るほど男性ホルモンが減って意欲が低下し、人付き合いも悪くなるのだが、反対に女性は、閉経後に男性ホルモンが相対的に増えることがわかっている。そのため意欲も出てくるし、人付き合いも盛んになる。高齢者で団体旅行をしている人たちはほとんどが女性だ。

しかし、外見の若返りに否定的な考えを持つ人もかなりいる。ただ見た目を若返らせると意欲は増してくるし、自分が若くなった気分を通して、いろいろなことにチャレンジしたり、身体や脳を動かすようになれば、さらに若返ることもあるのだ。

若返りの一番簡単な方法は、女性なら化粧だろうし、男性なら白髪染めだろう。特に女性は化粧するだけで心理状態が変わるという。逆にうつ病になって化粧を面倒がってしなくなると、一気に老け込む。なので日常の買物ではなく、ちょっと出かける時でも化粧をする習慣を維持することで、色々な老化を予防できるそうだ。

次はファッションだろう。似合うか似合わないかはさておいて、自己満足でもいいからカッコいいと思える服を着ていると、若返り気分が味わえるし、やはり意欲も出てくるという。こんなの着たら笑われると思うかもしれないが、思ったより受けるかもしれないし、個性も出せる。そしてもし「若返ったね！」とか「意外に似合う」と言われたら、素直に喜べばいいのだ。

思い切って髪を緑やゴールドに染めてもいいし、逆に真っ白にしてそれが決まればカッコいいっていうこともあるだろう。人目を気にする自分から、注目される自分へのモデルチェンジができれば、精神的にも満たされるし、意欲も増してくる。

もうちょっとハイレベルな若返りが、プチ整形だ。皮下注射でシワを伸ばすというのが一般的だが、韓国に行ってヒアルロンサンを打っている人も何人か私は知っている。韓国ではいま価格破壊も起こっていて、数万円でかなりのシワを消すことができるのだそうだ。 3～4ヶ月持つことを考えると、案外化粧品よりも安いかもしれない。もちろん下手な医者にやられて顔が引きつることがあるかもしれないからその点はご用心を。

そして私たちの中で意外に大事なのは、栄養の摂取だ。栄養状態の良い方が肌ツヤもいいし 明らかに若々しい。若い頃は痩せている方が美しいと思われがちだが、年をとって栄養状態が悪いと、肌艶が悪くなるしシワも目立ってくる。 なのでこれからは痩せている人よりも ふっくらしてる人の方が若く見えるものだ。

お肌のことを考えると、もちろん大切なのはタンパク質と脂肪を摂ることだ。十分な栄養をとって若さを保ってほしい。

最後に生活面の注意としては、やはり人と会う機会を増やすことだ。外出の機会を増やすということは、どちらかというと「よそ行き」という感覚になれる場に出かけて行くということなので、普段しない化粧をしたり、普段着ないちょっとしたおしゃれ着を着るということも若さと外見を保つ秘訣だ。

男女とも、恋多き人とまでは行かなくても、異性への関心を忘れないのが外見の若返りにつながるのだ。

いよいよ11月には同窓会がある。若々しくいたい、きれいにいたいという気持ちが、若さにつながるのだ。同じ65歳でも50代に見える人と70代に見える人がいる。多くの人は若く見られた方が嬉しいだろう。もうカウントダウンは始まっているぞ。