ス◯は舞踊部に属している。
小学校の頃から朝鮮舞踊を始めて中学、高校と一貫して舞踊に打ち込んで来た。東京朝高舞踊部は「金剛山歌劇団予備軍」と言っても過言ではない位、レベルの高いクラブであった。
ス◯は勿論そんなクラブが大好きだったし、その一員だと言う事に誇りを持っていた。ス◯は、黒くて長いツヤのある髪をアップで後ろ毛で結び、濃くて形の良い眉毛、大きくはないが、切れ長の瞳と筋の通った鼻、形良く締まった顎のラインの上にちょっと小さな口…と、均整のとれた綺麗な顔立ちをしていた。
東京朝高の各クラブは、全国の朝高の中でも、ずば抜けて強かった。それは、練習量もさる事ながらクラブに対する基本姿勢、意識が高く、また基礎練習をおろそかにしなかったからだ。運動クラブはどの学校よりも走り込みをしたし、音楽クラブはロングトーンと言う基礎練習に力を入れた。
舞踊部も歩く動作から回る動作等、基本中の基本を毎日、チャンダンに合わせて徹底的にこなした。今日もス◯は練習の為に部室に向かった。
(Sスはいつも勉強、一生懸命だな~。何かに真剣に打ち込む男子の姿って、カッコイイ…)今まで女子だけのクラスだっただけに、思春期真っ只中のこの時期に、見慣れない異性の魅力的な姿勢は、純粋なス◯の心に染み込んだ。
部室に入り舞踊部独特の練習着に着替える。最後にカチューシャを頭に付けるとキリッと引き締まった気持ちに包まれる。既に始まっている基礎練習の輪の中にス◯も混ざって行った…
厳しい練習を終えたス◯は、同じ舞踊部員達と談笑しながら帰路に着いた。
「ねぇ、みやした 寄ってかない?」(※筆者 出た〜笑)「行こう、行こう」「練習の後のお団子はたまらないのよね」…「ゴメン、チョはちょっと用事あるから先に帰るね、アンニョン」とス◯はニコッと笑い1人駅に向かった。
十条駅より赤羽線に乗り池袋で山手線に乗り換える。階段を降り連絡通路を歩いていると、見覚えのある後ろ姿が目に付いた。「あ、Sス!」と声をかけそうになったが(そんなに親しくないのに…)と躊躇した。階段を上ってホームに出たあと、何気にSスに視線を移した時ス◯はドキッとした。
視線が合ったのだ。Sスもビックリした表情でス◯を見つめた。周りを気にしながらSスが寄って来た。「ス◯?トンムだよね。確か舞踊部、帰り遅いね。練習?」ス◯はビックリするやら嬉しいやらで言葉がすぐに出なかった。(舞踊部って知ってたんだ…)「うん、いつも大体この時間だよ。Sスは?ソジョやってなかったよね?」「うん、今日は予備校…」(へぇ、こんな時間まで勉強してたんだ、すごいなぁ)ス◯はより一層Sスに対して好感を持った。
「Sス、凄く勉強してるけど、進路はやっぱり進学?」「うん、日大」とSスは、はにかみながら言った。電車が入って来た。二人肩を並べて電車に乗り込む。「やっぱりね。そうだと思った。で、どこの大学?」Sスはちょっとためらったが「W大」と答えた。「えっ!すご〜い!あそこってレベル高いんだよね!すごいなぁ」ス◯は感心しながら続けた。「だからあれだけ勉強してるんだね。」「イヤ、まだまだだよ。」
電車は日本で一番乗降客の多い駅のホームに滑り込んだ。「俺はここで乗り換えなんだ。気をつけて帰れよ。それじゃまた。」と、ニコリと笑った。「うん、それじゃアンニョン」Sスは人混みの中にのみこまれていった。
それを見送るス◯の心に、今まで感じた事のない感情が、少しづつ芽生えていた。
それで? それで? 恋が芽生えちゃったの?
同じクラスなのに、少し気まずいよね😆
でも、好きになっちゃんだからしょうがないよね👀
そして、SスはW大に合格できたのかな?ス〇は歌劇団に入団したのかな?
それで? それで?👀
あらたまって読んでみると、作者は誰を空想して書いたんだろう?
とても気になります。今度会ったら教えてね(笑)
みやした美味しかったよね~。メニューは熟知してますが🤣、お団子は無かったよ。お団子は越前屋🍡🤣
一番好きなのは氷クリームあんみつでした✌️