【投稿】去り際を考える

何でも始まりがあれば終わりがある。エンターテイメントの世界でも「いつまでも現役」というのは理想の話で、実際は必ずしもそうはいかない。

TBS「サンデーモーニング」の司会が、来年３月いっぱいで関口宏さんから元NHKの膳場貴子アナウンサーに代わるというニュースを聞いた。

最近の関口さんは滑舌が悪くなったうえ、人の名前をトチったり、出演するコメンテーターとの会話がちゃんと噛み合わなくなったり、そんな危なっかしい場面がよく見られた。

同じTBSでは、草野仁さんが出演するクイズ番組「世界ふしぎ発見！」のレギュラー放送も、来年３月で終了するそうだ。こちらも86年からの長寿番組だ。今年４月には司会だった草野さんが、その役目をフリーアナウンサーの石井亮次さんに譲り、自らはクイズマスターという脇役に回った。

しかし単独スポンサーであった日立が、宣伝費を世界規模に分散させて、日本での支出を縮小する方針を決め、新体制半年のタイミングで、レギュラー放送の打ち切りが決定した。スポンサーの都合によって番組が打ち切られたのだ、本当に悲運だ。

こうして大ベテランたちが去りゆく中、取り沙汰されるのが田原総一朗。テレビ朝日の名物討論番組「朝まで生テレビ！」は、87年から深夜枠で放送されてきたが、たびたび大暴走が取り沙汰された。 10月21日のオンエアでは、国民民主党の玉木雄一郎代表が発言している時に、それを遮ろうと「うるさい、黙れ！黙れ！」を連発し、ネットで大炎上！

田原総一朗さんも「老害」呼ばわりされ、誰かが首に鈴をつける日が来るのか、そんな末路はいかにも寂しいけれど、去り際の形はあくまでそれぞれ、である。

そんなことを思いながら、このブログも残り１年。 去り際は潔く自分で決めたいと思う。