10年前に旅立った同級生の話ですが、彼はB型肝炎ウイルスを持ったキャリアでした。お酒が大好きだったので、半年に一度は、近くの大きな病院に行って、肝機能検査をしていました。
ある日私のところに血相を変えて訪ねてきて、肝臓がんになったことを告げられました。
そして治療ということになるのですが、彼はセカンドオピニオンという選択をし、都内の有名な大学病院を片っ端から電話しては断られ、結局、お茶の水の有名な大学病院で再検査をして、手術することになりました。
その後は、がんの再発による再手術、筑波大学病院の重粒子線治療を行い、肺や脳に転移したがんを退治するために、板橋中央病院でサイバーナイフの放射線治療もしましたが、結局2年足らずで天国へと行ってしまいました。
皆さんは大学病院といえば優秀なスタッフや設備が揃っていて、最善の高度医療を提供してくれると期待しているのではないでしょうか。しかし残念ながらそれは大きな誤解だと思います。
大学病院は、原則として循環器内科、脳神経外科、神経科といった診療科の専門医の先生が集まった所です。心臓のカテーテルなら循環器内科、脳卒中の手術なら脳神経外科といった具合に、70年代から始まった臓器別診療を行うのが基本のスタイルになっています。
大学病院の先生は、専門の領域には詳しいけど、専門外の領域には疎い人がほとんどです。言い換えれば大学病院は、特定の部位や病気を治療するのは得意ですが、患者さんを「人間全体」として見るのは苦手だという医者ばかりになってしまいました。
大学病院は、巨大組織であるがゆえの弊害も少なくないと聞きます。分業が進みすぎて、点滴や採血は看護師に、検査は技師に任せきりなので、担当している患者のことをよくわからない医師がほとんどだという意見もあります。
様々な診療科がある総合病院なのに、診療科同士の交流が少なく連携も不十分。 だから複数の病気を併発した患者さんが、同じ院内を「たらい回し」にされるといった現象も起きるんです。
高齢になった私たちには、いま複数の病を抱えているケースが多く、健康状態の良し悪しも個人差が大きいので、まさに一人一人に応じた総合診療が求められています。
なのでこの年になったら、話をよく聞いてくれる、地域の「かかりつけ医」を見つけてはどうでしょうか。
例えば、患者さんとしっかり向き合わない大学病院の医師の場合、検査データの数値しか見ないので、データを正常値にするための「多剤投与」に走りがちです。 正常値は平均値でしかないのです。すると薬の副作用が強くなり、検査データが改善しても患者の体調が悪化するケースがあると聞きます。
一方で、かかりつけの医師なら融通が利きやすく「薬を飲んで体調が悪くなった」と伝えれば、薬の量を調整してもらいやすいのです。
私はもうこの年になったら、大学病院よりも地域の「かかりつけの病院」が大切だと思っています。
その友人にはつらい思いをしましたね😢心が痛みます。
私もかかりつけ医が大賛成です。でも、大きな病気になったらどうしようかな?とも考えます。今のところ幸いに大きな病気はしていないけど~
いずれは真剣に考えないといけないんでしょうね💦
同感です。私は基本的に市立病院に通ってる。母も生前、大学病院に入院しましたが対応が寒々しかったので市立病院に転院。こちらの方が全然よかった。
大きい病院なら設備も整っているし、医者も大勢いるので、良いお医者さんに巡り会えるかもしれない。
漠然とですがそう思っています。が、行っているのは近所の小さい個人病院。めーったに病院へは行かないのに、コロナが流行り出して「熱=病院」となり相当困っています。これから先、大病が疑われたら多分真っ先に大きい病院に行く気がしてます🤣。なんか安心。間違いだよね🤭