【思い出】初の雪国で味わった「苦難の行軍」

今日は初めて「雪国」を初体験した半世紀前の話をします。小学校４年の頃、姉たちがスキーへ行く予定⛷を楽しそうに話しているのを横で聞いていた末っ子の私は、どうしても行きたくなって、泣いてせがんで、手足をバタバタさせてとうとう同行を勝ち取った🤗　作戦成功！💕

上野始発の急行列車🚈「とき」に乗り込み、はしゃぎすぎて周囲のお客さんに迷惑がられた。「水上トンネル」を抜けると、芥川龍之介の「雪国」よろしく、列車の前方の方から「おおお～っ！」「おおお～っ！」と雪国を見た歓声が車内に響く。それはそれは、初めて見る一面の雪景色にものすごく興奮した記憶がある☃。

越後中里駅に到着して、民宿まで雪道を歩きながらも興奮さめやらない❄💕でも急遽スキーに同行することになった私のスキーウェアは、今のようにかっこよいものではなく、厚手の兄の破けた学生ズボンを二枚重ね、お尻と膝にビニールをかませて防水、上は毛玉のしっかりついた毛糸のセーターをやはり重ね着して、その上に簡単なヤッケ💦手袋は軍手を三枚はめ、その上に食器を洗う時のようなビニールの手袋だ。

また、レンタルのスキー道具がすごい。靴はごっつい革製でひもで結ぶ靴。ストックは竹製で、持つところに皮のバンドがついて、板ももちろん木製。ビンディングは、ワイヤーでかかとの方で固定して、つま先の前にあるストッパーをぐいっと押し込んで靴を固定する道具だ。

一時間も滑れば、尻はびちょびちょ、手袋はカチカチに凍って、ストックから手が抜けない、ビンディングを外すのが一苦労だ🥵靴なんか、ひもが凍り付いて、溶けるまで脱げない～🥶🥶🥶（同じような経験した人いますよね～😵）

それでも、初めての雪山でのスキーは、ぶるぶる震えながらボーゲンでも楽しく滑った🎿民宿までの帰り道。スキー場のゲレンデから車道をよけ、板を担いでわき道を歩いている時と、畑に大雪が積もっていた。それを見て急に学校で習った「항일빨찌산」を思い出してしまった🧐

姉たちの前でかこつけようとして、担いでいたスキー板を投げ捨て、２メートル以上は積もっていた畑に飛び込んで「고난의행군！항일빨찌산이다！미국놈을 죽이라！죽이라！죽이라！」と大声で叫んで、大雪が積もった畑の中をかき分けて入っていった。

すると、しばらくしてガツンと何かを踏んづけた感覚があったのだ。右足が雪の中でびくとも動かなくなり、抜けなくなってしまった〜😦まだ幼かったのでとっさに「미국놈」に足を掴まれたように錯覚した😧怖くなって姉たちの方を向いて「미국놈～が미국놈～が、足を～足を～😨😨😨」もう、その後は泣きじゃくって～「미국놈がぁ」～😱😱😱と。

姉たちは訳が分からず、「もう分かったから～早く出てきなさいっ！」とあきれ顔。怖くて泣きじゃくりながら「足が미국놈に引っ張られて～動かないの～うぇ～ん(大泣き）」仕方なく姉たちが足元の雪をかき分けてくれて、その「미국놈」を見つけくれた。それは田んぼの脇にある柵のワイヤーにごっついスキー靴のつま先が引っ掛かっただけだった😖

やれやれ～。民宿に戻り食事をして風呂に入り、こたつを囲んで、「미국놈」の話で姉たちは涙を流しながら「大笑い🤣🤣🤣」。東京に戻って来ても、しばらくその「미국놈」の話を持ち出されてはからかわれていました。

私は越後中里の「미국놈」に負けました😣しかし、もう５０年前の話だが～姉たちはおそらくまだ覚えていると思う😥でも、あの頃の「미국놈」も強かったけど「わが인민군대」はもっと強かったですよね～　負け惜しみ～💗