ヘイトとは何か?ヘイトとは憎むこと。反感を抱くこと。憎悪という意味があります。ヘイトはそもそも1970年代にアメリカで発生した概念だそうです。人種・宗教・性的指向・民族への偏見による、言葉の暴力をヘイトスピーチといいますよね。ヘイトによる犯罪をヘイトクライムといいます。
去年の夏頃から、在日コリアンを狙った犯罪が相次いでいます。8月に京都府宇治市にある、在日コリアンが多く住む地域であるウトロ地区で放火事件がありました。放火犯と目される男は7月にも愛知県名古屋市の民団本部や韓国学校に放火していたそうです。12月6日に男は逮捕されましたが、その直後には東大阪にある民団の支部にハンマーが投げ込まれるという事件が起きました。
被疑者については奈良県在住の22歳の男というだけで、動機や背景に関しては今のところ伝わってはいませんが一連の犯行は、在日朝鮮・韓国人に対する憎悪犯罪(ヘイトクライム)と呼ぶことができるでしょう。しかし放火事件のニュースに関するネットのコメント欄では、「放火されたくなければ国に帰ればよい」「放火はよくないが犯人に同情する」といったヘイトスピーチが並びます。
8月に放火されたウトロ地区は、戦争中に日本軍の飛行場建設のために雇われた朝鮮人労働者の飯場跡が元になっています。戦後の混乱の中で失職し、そこに放置された同胞らは生き延びるためにそこに集落を形成し居住権を主張しました。同地区に住む在日コリアンは、徴用によって連れてこられた者や、経済的理由で植民地朝鮮から渡ってきた者など、複数のルーツをもちます。
1923年の関東大震災時の朝鮮人虐殺は知ってますよね。「朝鮮人や共産主義者が井戸に毒を入れた」というデマを直接のきっかけとして、数千人の朝鮮人が虐殺されました。当時日本の植民地支配下にあった朝鮮では民族運動が発展し、1919年には三・一独立運動が起こっています。日本当局は武力をもってこの独立運動を弾圧しましたが、朝鮮人のこうした動きへの警戒感が、日本政府と日本人の双方にあったのでしょう。虐殺の背景には、このような恐怖心があったといわれています。
でも最近、この関東大震災時の朝鮮人虐殺の歴史そのものを否定する動きがあります。小池百合子東京都知事は、これまでの都知事が毎年行ってきた朝鮮人犠牲者の追悼式典への追悼文の発送を5年連続で行いませんでした。
私たちが改めて思い出されなければならないことは関東大震災で朝鮮人を虐殺したのは「普通の人間」「普通の日本人」だったということです。
最近、武蔵野市の住民投票条例に対する反対意見にも現れたように、「外国人が多く住むと治安が悪くなる」「民族マイノリティが日本を乗っ取るのではないか」といった妄想的な排外主義思考が、まだまだ日本国内には根強く存在しており、これが高まるとより恐ろしいヘイトクライムに発展するかもしれません。
このような動きは何を意味するのでしょうか。歴史の無知からくる偏見なのでしょうか。今年もこういう不穏な動きを注意深く見守りたいと私は思います。
こういう行動は無くならないものですかね~💦
無知、理解不足、狭小な心がなせる行動なのかな~?
お互いに平和に話し合って、平和に解決する広~い気持ちを持っていたいですね~
ストレス社会なので、余計気を付けないと~👏