翌日の午前11時過ぎ、警察から2度目の電話が来た。姑が見つかったという知らせだった!
私:もしもし
警察:こちら〇〇警察です
私:見つかりましたか?
ここまでは昨日と全く同じ会話だ。肝心なのはここから。
警察:はい。荒川警察署に保護されたそうです
私:え?荒川警察署?!
夫が受話器を奪う。夫は上司に事情を話して会社を休んでいた。
夫:どういうことですか?
警察:今朝、品川から三河島までタクシーを無銭乗車して荒川署に連れられてきたそうです。
夫、私:品川?
夫:分かりました。すぐに向かいます
ガチャン
三河島は姑の昔の活動拠点だった。友達もたくさんおり、いろんな思い出が作られた地域でもある。ということは、何か記憶をたどって行ったのかしら?でも、どうやって品川まで行ったの?姑にはお金を一切持たせていない。それに、うちから品川までは電車を乗り継がねばならないのだ。姑は既に記憶が薄れていて自分の名前すら覚えていない状態なのである。どうやって品川に行き、どこで一晩過ごしたのだろう…
それは今でも謎である。