宝石のような筆記具「立花商会」

JR上野駅から御徒町駅を結ぶ約６００ｍほどの長いガード下には、４００を超す数多くの飲食店や物販店がズラリと並びます。御徒町から上野方面に歩いてすぐ見えるゴルフ用品店のちょうど真裏に、宝石屋さんと勘違いするようなカラフルな色で飾られた文具店があります。

カラフルな宝石の正体は筆記具。立花商会は今年で創業６８年の老舗です。このお店を同級生の송문희さんが妹の２人と経営してます。

立花商会は１９５２年に創業。商売の始まりはアメリカ進駐軍のよこ流し品や食品(缶詰、アメリカ菓子)を仕入れて、 문희さんのアボジが始めたのが始まりです。

昭和３０年頃からは、ジッポーライターやパーカー万年筆✒️などの高級品の販売が始まりブランドの筆記具を扱うようになりました。

ここが宋家のルーツであり、문희さんが商売を手伝って３１年目になります。そう문희さんは結婚してから、この場所で筆記具屋さんをやってます。

문희さん曰く「ここは１１時半から１８時まで営業してるの。１８時に店を閉めて、そこから川口まで帰って夕飯作り。アボジもオモニも高齢になったけど、今でも私たち姉妹は頑張ってますよ。」

「この商店街には思い出がたくさんあって、幼い時には고삼혜、전덕아の両親が経営してたお店もあったのよ」と。

「筆記具の世界って奥深いの。昔はここに来ないとブランド品が買えなかったのよ。筆記具のブランド品が安く手に入ると知って何十年もお客さんがここに通って来たのよね、だから薄利多売で商売をやってきたの。ここにある全商品はすべて代理店の保証書付きですよ～。今はインターネットが普及して正規品・非正規品が増えたけど、私のお店はれっきとした正規品ですよ。」と胸を張る문희さん。

筆記具は１００年以上の歴史があり、海外や日本のメーカーの長所や使い勝手を語らしたらもう止まりませんでした。

３１年もお店を守ってきたんだから当たり前かもしれませんが、豊富な知識と伝統のメーカーのこだわりなどを話し出したらキリがない。

「アメ横は昔はね、万年筆屋さんが何軒もあったんだけど、今はこの界隈で筆記具屋さんを専門的に取り扱っているのはもう３軒しか無いの」とのこと。

「こんな小さな店でも繁忙期には３人も従業員を雇っていたのよ～」と 문희さん。

アボジやオモニのルーツであるこの店を守っている문희さんの話を聞いて自然と元気が湧いてきました。

贈答品や記念品を購入する際は、ぜひ立花商会へ。お待ちしております。

P.S　立花商会はもう１店舗、小物店があります。今は親戚のお姉さんに貸して姉妹店として営業してます。 ドイツのフェイラーなどのハンカチやバッグなどもあります。屋号も同じでオモニが５０年やってました。

デパートの商品は扱えませんが、小売店専用商品を扱ってます。全て正規品です。 紹介してくれますか？ 親戚が辞めたらまた私がやらないと。私が管理してます。