【投稿】鼻から体内探検

５年ぶりに人生２度目の内視鏡検査をした。要するに胃カメラ。鼻からカメラを入れての撮影だ。去年12月に暴食をして以来、溜まった疲れも相まって、胃が重く鈍い痛みが続いていた。検査当日は朝からあいにくの雪だが、滅多にない機会なので決行した。

まず、紙コップ半分程度の透明の液体を飲む。バリウムとは違って飲みやすい。続いて鼻の穴に指サックのようなもので麻酔薬を挿入。痛くない。いざ撮影台へ。

鼻から牛乳ならぬ鼻からカメラを挿入。目の前の画面に自分の体内がくっきりと映し出される。（へえ～鼻毛って白髪にならないんだなー）とか思いながら画面にくぎ付け。

食道を通り抜けて胃の中へ。最初は白い液体（胃液？）で何も見えなかったのが、霧が晴れたように姿を現す。シワシワ。でも見たところ炎症もなくきれいな肌色。

次に十二指腸へ突入。ここは千畳岩のような、鍾乳洞のような、何とも神秘的な空間。新鮮なホルモンのようでもある。（人間の内蔵も牛の内蔵もあまり変わらないな～）と妙に納得。カメラを回収するがてら食道も見学。ここはあまり魅力なし。今日の検査はここまで。出血も炎症もなくまったくもってきれいだ。結果は後日だが「あなたの痛みは他に原因があるようですね」と医師に言われた。じゃあ次は何の検査をするのかな？

面白かったのは、カメラが体内でウロウロしている間「今、胃のここにいるな」「今は右下っ腹のほうにいるぞ」とちゃんと脳が感じている。中でモゾモゾするのだ。

体の中って面白い。大自然的で小宇宙的でミステリアス。もう少し若ければ生物の勉強をしたいと思う。

仕事を引退したら勉強してみようかな。