【投稿】行ってみたかった中尊寺金色堂

南三陸沖から車で1時間半、中尊寺ちゅうそんじまで足を伸ばしました。本当はそのまま仙台に引き返そうかとも思いましたが、朝食を食べてすぐ出れば、お昼頃には仙台駅に到着するだろうと考えました。

「中尊寺金色堂こんじきどう」は、みなさんも知っての通り世界遺産に登録されていますが、厳密に言うと世界遺産「平泉」の中にある中尊寺金色堂、毛越寺庭園もうつうじていえんのほか、中尊寺の境内、毛越寺境内附鎮守社跡つけたりちんじゅしゃあと、無量光院跡むりょうこういんあとの5カ所を含む全体を指すのだそうです。

今回は時間がないので、中尊寺金色堂一本で行きました。

中尊寺は創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物で、1124年に奥州藤原清衡ふじわらのきよひらによって上棟されました。

金箔で装飾された金色堂は、清衡きよひらが描いた極楽浄土を具体的に表現しようとしたもので、平安時代当時の工芸技術が結集した豪華な造りになっています。

中尊寺はこの金色堂をはじめとして、約3,000点もの文化財を有しており、讃衡蔵さんこうぞうと呼ばれる宝物館にその一部が展示されています。 1,000年以上も前に極楽浄土を夢見て作られた祈りの品の数々は、都内の博物館で目にするのとでは感じ方がまるで違います。

中尊寺金色堂は、1951年に国宝建造物第1号として認定されました。中尊寺金色堂にいるミイラは、日本で一番有名なミイラの一つで、藤原清衡きよひら、基衡もとひら、秀衡ひでひらに加え、泰衡やすひらの首級が納められています。

これら藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡の4代のことを奥州藤原おうしゅうふじわら氏と呼びます。

駆け足で巡った平泉の中尊寺。

今度また来る機会はあるかなぁ～？と思いながら帰路につきました。