春のうららかさを感じよう

【思い出】本当にあった怖い話-1

Sセは昼過ぎくらいに野暮用で早退した。黒の下校もまだ先なので、ゆったりとした気分で新宿の中央線ホームを歩いていた。

あっ、蛇腹だ。でも声にはださない。ヤツはこちらに気づいていない。

Sセはソロ〜リと近づき蛇腹の背後に近づいた。蛇腹の体格はSセよりふた周りほどデカい。

電車がホームに流れこむ直前、Sセは「死ね〜!」と叫びながら、蛇腹の背中に渾身の力を込めて飛び蹴りをした。

落ちる!!すなわち電車に轢かれる、が蛇腹は踏みとどまる。

パア〜ンと警報を轟かせながら電車は蛇腹の顔面スレスレをかすめ、そして止まった。

蛇腹は狂気の形相で振り向く。
!!
Sセも身構える。

蛇腹は思った。「こいつは俺を殺す気だ。ヤバイ」
!! 

Sセは思った。「思いっきり蹴ったのにコイツはビクともしねえ。ヤバイ」

お互い怒鳴る事も乱闘もなく、それぞれ右と左に走り去る。つまり、逃げたのだった。(続く)

※黒とは黒い学生服のこと
※蛇腹(ジャバラ。海軍服をモチーフにした、前合わせがジッパー仕様なのが特徴の学ラン )

3 COMMENTS

若気の至り💦

おっ~ 久しぶりの登場ですね~👀
しかし、昔はこんなことがあったんですね👀
もし蛇腹が電車にひかれてたら、その蹴りを入れた朝高生の人生は、どうなっていたのかな? ちょっとした殺人事件だもんね👀💦
ああ~ 怖い 怖い

朝高魂

「本コワ」リバイバルですねー。懐かしい。

現在コメントは受け付けておりません。