【書籍】十四経穴性指南「穴性」を導く！

先週末、釣りキチ先生からLINEが来た。いつもの原稿かと思ってLINEを開いたら、一冊の書籍の写真だった。

「三年前に執筆を始めて、本が出来上がったんだけど、鍼灸の専門書だからブログに紹介しても意味がないよね」といつになく消極的な文面だ。

「そんなことはないから送ってみてよ」私は軽い気持ちで受け答えした。次の日に書籍が届き、正直びっくりした。

「十四経穴性指南『穴性』を導く！」という書籍だ。そもそも「穴性」という単語もわからない。

いつも日曜日になると、東京湾近郊の釣りに出かける釣りキチ先生、数年前にとある鍼灸の先生の提案で「穴性の技術論」の勉強会を開いてくれとの依頼を受け、三年間講義をしつつ、自分の頭の中で整理したものが、この本であるという。

本書では、鍼灸で使う針が、実際の患者にはどのような効果を発揮しているのかを表しているが、人それぞれの感覚的な違いもあれば、感性も異なるので、それを文章で表現するのはとても難しい作業だと思う。

それを分かりやすく文章にまとめた本書は、釣りの傍かたわら、鍼灸に対して日々の努力を惜しまない釣りキチ先生だからこそ出来ることだと、改めて感心する。

40年もの長きの間、鍼灸という実世界を自ら経験し、日頃の針先の微妙な反応をつねに意識し、患者との試行錯誤を繰り返しながら、未来の鍼灸の臨床に少しでも役立てて欲しいと願う、釣りキチ先生の熱い志こころざしが垣間見えるような書籍だ。

専門書の部類になるので一般の本屋さんには多分置いてないだろうが、もうAmazonで注文できるそうだ。

近くの図書館でリクエストカードも駆使していただいて是非、目を通していただければありがたい。