急性腸炎の検査方法と治療方法
- 診断ではどのような検査を行いますか?
- 腸炎と疑われる場合は、最初に問診を行い症状や発症する前の食事内容や時間をお聞きし、触診で腹痛の具合や腹部・全身の状態の確認を行います。症状のみで診断をされることも多いです。また、必要に応じて血液検査・便検査・大腸カメラによる検査を行い感染・炎症の有無を確認し、確定診断を行うこともあります。
- どのような治療を行いますか?
- 腸炎の基本的な治療は、絶食と水分の補給です。症状が軽い場合は脱水対策と食事療法で回復する可能性があります。ただ、複数回の下痢や嘔吐などがある場合は病院で診断を受けて適切な治療をうけましょう。
病院では脱水対策と食事療法の指導を行い、状態によって整腸剤や吐き気止めなどの薬物も使用します。ただ、感染性腸炎の場合は、悪いものを出し切ってしまうことが重要です。無理に下痢を止めることはしません。 食中毒など細菌による腸炎の場合は、抗生剤を使います。非感染症腸炎の場合は、原因に合わせた治療が必要です。
- 急性腸炎はどのくらいで治りますか?
- 急性腸炎は数日で回復することがほとんどで、嘔吐は1~2日・下痢は数日~数週間続くことはありますが、徐々に回復していきます。正しい処置を行っていれば、長引いても1~2週間でおさまることが多いです。もし1ヶ月以上下痢が続く場合は、慢性の下痢症状の可能性があります。あまりに長く症状が続いている場合は、再度病院を受診してください。
急性腸炎になった場合の食事と予防方法
- 急性腸炎になった場合はどのように過ごせば良いですか?
- 急性腸炎と感じた場合は、食事に気をつけて嘔吐や下痢による脱水症状を防ぐために水分補給をしましょう。感染性の可能性を考慮して感染対策もしっかり行って、周りに広がらないようにすることも大切です。 症状が重くなければ食事や水分補給に注意をしていれば自宅療養でも治癒します。ただ、食中毒が疑われる場合や症状が重い場合、どうしても水分が摂れない場合はできるだけ早めに病院を受診してください。お子さんやお年寄りは特に注意をしましょう。
- 食事で気をつけることを教えてください。
- 症状がある間の食事は、お粥やうどんなどの消化が良く繊維質の少ない食事を少量が基本です。ただ、下痢や嘔吐がひどい場合は水分の摂取のみにします。嘔吐がある場合の水分補給は、嘔吐から1~2時間たった後に少しずつ始めてみてください。お子さんの場合はスプーン1杯くらいから、10~15分おきに根気強く飲ませます。
少量の水分補給を1時間ほど繰り返して嘔吐がなければ水分を増やしていきましょう。腸炎などで下痢・嘔吐がある際の水分補給には経口補水液が最適です。炭酸飲料やコーヒーなどは避けてください。 食事は水分がしっかりとれるようになってからスタートします。繊維の多い野菜や果物・乳製品・脂肪分の多い食材は控えましょう。乳児の場合、母乳は消化にもよいため与えても大丈夫です。いつもよりも1回の授乳時間を短くして回数を増やして与えるようにしてください。
- 急性腸炎の予防方法はありますか?
- 急性腸炎の予防は日常的な感染対策を基本に、手洗いうがいを心がけてください。傷んでいる食材・生の肉などは避けて、調理・食事の前には石鹸を使ってしっかり手洗いをします。
感染性腸炎に罹患した方の看病をする際は、マスクを着用して感染対策を十分に行うことが大切です。また、患者さんの排泄物や吐しゃ物には大量のウイルスや細菌が含まれています。処理をする際は使い捨て手袋・使い捨てエプロンを使用してください。
腸炎を引き起こすウイルスにはアルコールが効かないものもあります。汚れた床の掃除やシーツなどの消毒には塩素系漂白剤が効果的です。お子さんのおむつは、密封できる袋にいれて処理をしましょう。
- 最後に、メッセージがあればお願いします。
- 急性腸炎には種類があり、原因や対処法はそれぞれです。食事は症状が重い間は無理に摂取しないで、脱水にだけ注意して過ごしてください。患者さんのご家族など周りの方は、うつらないように看病時には感染対策をしっかりすることで集団感染の予防にもなります。症状が重く食事はおろか水分が摂れない場合や悪化した場合、抵抗力の弱いお子さんやお年寄りの方は病院を受診しましょう。
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病名は急性腸炎だと言ってましたが、もうちょっと深刻な状態ではなかったと推測します。遺族はそれ以上公表しないでしょうから。
そう思います。
ポッサムキムチに入っていた、生牡蠣にあたって、正月早々、下痢と嘔吐で大変だった事があります。
軽く済んでよかった(*^^*)
重症だとあんな、有名人でも、亡くなるんですね。
冥福をお祈りします📿