10月は秋の気配

介護のジカン―姑編②

数週間後、義姉から連絡が来た。
義姉:もしもし、お嫁さん? この前は大声出してごめんなさい。あなたの言うとおりだったわ
私:いえいえ、私こそでしゃばったことを言ってすみません
義姉:あれから私も気になってオモニの家に泊まって様子を見たのよ。そしたら、オモニ、やっぱりおかしいわ。それで、オモニを心療内科に連れていったの。そしたらね、オモニはアルツハイマーだって

私:とうことは…
義姉:認知症。まだらだけどね
私:そうですか…
義姉:それでね、今晩、弟を実家によこしてちょうだい
私:分かりました。私も一緒にですね?
義姉:あなたは来なくていいわ。じゃあ、弟に伝えてね。頼んだわよ
ガチャン
所詮、嫁は他人だってか?義姉の言葉が妙に気に障る。
(だったら、わざわざ私に連絡しないで直接電話すればいいじゃない…)

その晩兄弟会議が開かれ、長男が姑を面倒見ることに決まったようだ。
止まっていた介護のジカンが再び動きだした。