親のためにも子供のためにも、いつかは必ず着手せねばならない実家の片付け。 しかし、いざ手をつけるとなると、親と揉めたりトラブルが発生したりと意外な落とし穴が多い。今日は失敗しない実家の片付けについて考えてみる。
私は実家から車で20分ほどの場所で暮らしている。 アボジの持病が悪化し、入退院を繰り返す日々がスタートした。そろそろ施設に入ってもらう日もそう遠くないかもしれないと考え始めている。そうなってくると気がかりになるのが、実家の今後についてだ。とにかく実家は物が多く、探し物を見つけるのも一苦労な状態だ。
アボジやオモニが若い頃はそうでもなかったが、高齢になるにつれ、物がぎっしりと積み上げられ、荷物の置き場と化した部屋が3部屋もある。両親の状態や年齢を考えたら、子供たちが手伝って片付けるしかないと思う。
高齢化が進み、終活や空き家問題などが取り沙汰されている今、実家の片付けに悩む人が増えている。 そして同じ片付けであっても、自分の家と実家とでは進め方や取り組み方が大きく変わってくる。また高齢になると、部屋が散らかりがちになる傾向がある。それは体力の低下や、新しいものを取り入れたがらなくなる価値観の固定化に加えて、世帯人数の変化も要因の一つだ。
例えば鍋一つとってみても、ファミリーサイズを使っていたのが子供が家を出た後に夫婦二人用の鍋を買い、その後は一人用の鍋を買う。こうなると買った鍋は処分しないまま、どんどん物が増えていくという構図だ。
私たちの親の世代は、「物があるのが豊かさの象徴」という時代を生きてきた世代で、物を捨てることに罪悪感を感じる人が多いのだ。とはいえ面倒とか片付けが下手だと言って、この問題を後回しにはできない。そこで片付けに取り掛かる前にいろんな参考書を読んで自分なりに注意しておきたいことを整理してみた。
第1は、すっきり片づけすぎないことだ。物が溢れている部屋に住んでいる両親は別段、困っていないことが多いのだ。物を減らすことは不安を増すことにつながるという。捨てる物を余分に出してしまって、子供たちが実家からいなくなった後に家に残された親が寂しさを感じ、また新たに物を買ってしまうという悪循環が出てしまう原因にもなるという。なのでいっぺんにすっきり片付けすぎないことを念頭に片付けをするということが大事だ。捨てることをメインに考えるのではなく、使いやすい状態にするのを優先させるという考えを持ってほしい。
第2は、親には子供の正論も理屈も通用しないということを肝に銘じておくことだ。子供の視点でこうした方が便利だとか、この置き方の方が効率的だと自分たちの理論で正しいことを言っても、それはほとんど通用しないと思っておいた方がいい。 どんな不便なことでも、親からしてみれば過去何十年とそうやってきたという経験に裏打ちされたものであり、親の習慣を優先して片付けることが前提である。 勘違いをしてはいけないのは、親の家は親の家であって、子供の家ではないということだ。そのため 自分本位で片付けるのではなく、あくまで親ファーストで考えることを肝に銘じておきたい。
第3は、片付けのゴールを共有することだ。これは実家の片付けを成功させるか失敗に終わらせるのかを握る重要な鍵だ。親が安心して安全で健康に暮らせる家が理想なのだが、綺麗にすっきり片付いている家ではないという認識を持つこと。 部屋の綺麗さを優先するのではなく、怪我や転倒を防ぐ片付けを目指した方がいい。「このままじゃ危ないから片付けよう」などと親に伝え、共通のゴールを目指す方法だ。
親に言ってはいけないNGワードもある。大切なのは説得ではなく、納得するようにどのように持っていくか。 そのためには子供のメリットではなく、あくまでも親のメリットを考えて、声をかけたり片付けるよう心がけていきたい。
分かる、分かるよね~💦
やり過ぎも良くないですよね~💦
ほどほどにして、いずれ、後々に一気にやればいいんじゃないですか?
私のオモニの時も、亡くなって大掃除したけど、それでも捨てれないものがたくさん💦
オモニが使ってた「出刃包丁」だけは、形見でもらってきちゃいました~💕