【思い出】早朝の芋焼酎争奪戦

皆さんは、お酒が好きですか？えっ下戸😲？お酒が飲めないと人生半分は損してると言う人もいるけど、体質的にダメな人もいますもんねぇ～😵おそらくその分を貯金に回せば、趣味や身の回りにお金をかけられて充実しているのかな～💴

酒飲みで楽しいこともいっぱいあったけど、失敗もいっぱい～😮‍💨「酒は飲んでも、飲まれるな～！」との格言もありますね🍶そう言う私も色々な失敗の変遷をたどりながら、この歳になってやっと「楽しい酒」が飲めるようになりました～💑結構な授業料ですねぇ💰家一軒分？とくだらない計算はさておき～、酒飲みは銘柄にもこだわりがありますよね。

我々が40代の頃「焼酎ブーム🍺」があったのを記憶してますか？特に「芋焼酎」が女性のダイエットに良い🍠(そもそも痩せたいなら酒は飲むな～と言いたいけど)、美容に良いと言う例のマスコミに踊らされてか、店先には「芋焼酎」が消え、デパートでは「魔王」「村尾」「森伊蔵」など人気焼酎は「萬💴」を付けるほどの高値で、薩摩方面ではサツマイモの生産が追いつかず品薄状態に📈

ある日、近所の寿司屋で芋焼酎の話をしていると、親方お勧めの芋焼酎「伊佐美」を出してくれた。一口でぞっこんファンになってしまうと、親方が、どこどこの酒屋では月１回「伊佐美」50本の入荷があり、先着順で原価(2,900円)で購入できるとの情報を教えてくれた。自宅から原チャリで15分ほどのこじんまりした酒屋に、朝７時半の開店とともに先着順に「伊佐美」を50本販売する。販売する第三水曜日の早朝に狙いを定めて30分ほど前に到着すると、すでに行列ができていて、ぎりぎり46番目に間に合った😮‍💨そんな争奪戦が毎回繰り広げられていました。

そんなある日、冬の薄曇りで今にも雨が降り出しそうな第三水曜日、用心深く早めの６時に酒屋に到着すると、34番目だ💦😃時間の経過とともに私の後ろにも人が並び始めた。ここでは時々特典があり、行列が50人に満たなければ、最初に購入した人が後ろに並びなおすと、運よく２本目をゲットできるラッキーもある。

いよいよ７時半の開店の時間になり、釣銭が出ないようにきっちりお札と小銭を握りしめて、先着の人が進むのを待っていた。今日は50人欠けるみたいだ。先頭の人が購入し、一升瓶を抱えて急いで列の後方へ走る。また一人走る～🏃を繰り返していた。その時、私の後方３メートルほどの場所で、「ガッシャ～ン！！💥」とガラスが割れる音が響き渡った。

何事かと行列の人たちが一斉に振り向くと、中年の女性が「伊佐美」1本をゲットして2本目を狙おうと後方に走りながらあの「伊佐美」を落としてしまったのだ。中年女性はその光景に唖然と立ちすくんでいた。列の人は一斉に「あっ、あっ～あああ～！！」と思わず合唱😮😮

その瞬間、その女性は恥ずかしさの余り、角を曲がって走り出し、姿を消してしまった💨人はパニックに陥ると、瞬時の判断ができず、どのような行動するのか分からない😮「あ～、あ～もったいねぇ～」とつぶやきながら、どうにか列は進み、無事私も「伊佐美」を購入できた。中年女性の二の舞だけはならないように、大切に抱えて原チャリの椅子の下のボックスに閉まった。

でも割れちゃった「伊佐美」が気になって、現場を観察していると、酒が全部売れて、人が居なくなったその角から、先ほどの女性がこっそり、現場の様子を覗いているのが見えた👩‍🦰

誰もいなくなった頃を見計らって、ほうき🧹と塵取りを手にして、肩を落としながら割れた「伊佐美」の掃除をしていた。おそらく「恥ずかしさ」と「もったいなさ」と「やるせなさ」と、入り混じった気持ちだったろうと思う。

その晩は、自宅でそんな事を考えながら、一人美味しい「伊佐美」のロックを堪能しました～🍶