「漢方コラム⑤」飲食の不摂生―食事は規則正しく

食事が身体に及ぼす影響は、今さら言うまでもないですが、暴飲・暴食や、不規則な食事を続けていると、必ず症状として表れます。腹が張る、もたれる、腹痛、ゲップ、食欲不振、嘔吐、下痢などが表れます。ひどくなると、口臭が強くなり、胸焼けがして、便秘を起こすこともあります。

また無理なダイエットなどで、食事を制限してしまうと、疲れやすくなり、だるく、めまい、むくみなどが表れます。ひどくなると、目がかすみ、抜け毛が多くなり、耳鳴り、生理が停止することすらあります。

毎日のことだけに、特に注意したものです。すでに調子が悪い方は、規則正しい食生活とともに、ツボ療法を心掛けましょう。

予防は、足三里あしさんり（膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分の所）が有効です。症状が出てしまった時は、内庭ないてい（足の甲側で、人差し指と中指との付け根）を中心に、他のツボと組み合わせてみましょう。