全州は千年の歴史と文化的伝統が息づく都市。古来から全州は全羅道を管轄する全羅道観察使を置いた場所で、全州の官営は全羅南道と済州島を管轄していた名実共に湖南の首都でした。
全州は昔は「完山」と呼ばれました。現在は「全」の字に山と書いて全州だが、両方とも文字通り完全で災害の少ない都市だという意味が込められています。このような理由は南側にそびえたつ蘆嶺山脈と智異山が、台風の進路を防いでいるからだといわれてます。
기린토월(麒麟吐月)とは、全州・麒麟山からみる、夜の月明かりを詠った詩。
麒麟山(標高271m)は昔から全州で代表する代表的な山。暗闇の麒麟山から眺める満月の月の光が、まるで暗闇から吐き出したようだと詠いました。
寒碧堂は、1404年に朝鮮開国の功臣崔湛の別荘として建てられた楼閣。
僧岩山の山麓の断崖にあるため絶景で、特に目の前を流れる全州川と絶妙のバランスをなしています。
かつて多くの文人がここを訪れ、寒碧堂から眺める霧が美しいといわれ、全州八景のひとつに数えられています。
남고모종(南固暮鐘)とは、南固山と麓にある南固寺の暮れ行く夕日と、夕暮れ時に響きわたる鐘の音を表している詩です。
お寺は新羅・文武王の時代 668年に、南固燕國寺として建てられたと伝えられ、李朝時代に南固寺に改められました。1979年に大雄殿が建て替えられたそうです。
다가사후(多佳射帿)とは、多佳川の川辺で弓を撃つ姿を詠った詩。射は射つ、侯は弓を撃つ的を指し、また射侯とは「的を射る」という意味もあります。
全州市を南から北西方向に蛇行する全州川を沿って進むと、岩崖が小川に突き出た場所が多く、多佳山からは樹木が鬱蒼と生い茂り、川の流れに映る岩の絶景が見渡せます。
多佳公園に至ると全州を象徴でもするように300年を超える古木たちが訪問客を迎えます。
多佳公園には全州の長い歴史を物語るかのように、26墓の不忘碑と善政碑が並んでいます。
비비낙안(飛飛落雁)とは、川辺に降りたガチョウの群れを、飛飛亭から眺めた姿を詠った詩。
落雁とは「地面に落ちるガチョウ」と書いて「ガチョウの群れ」という意味。
今ではガチョウの群れは見られなくなったけど、全州八景として多くの観光客でにぎわっています。
徳津公園には、高麗時代からあったという広さ13,000坪の蓮池があります。
池の中央には吊橋が掛かっていて、夏の盛りである7月から8月にかけて、公園の正門から橋の右側にはピンク色の花が、左側には白色の花が咲き誇ります。
大輪の花を愛でながら、ほのかな香りを楽しむ人や、美しい花を写真に収めようと熱心にシャッターを切る人々が蓮池の周りを取り囲んでいます。
威鳳瀑布という名は威鳳山から由来しており、威鳳山の南側に集まった水が北東側へ流れながら形成されました。
瀑布は上段50m、下段20mとなっている2段瀑布であることから兄弟瀑布とも呼ばれています。
瀑布の周辺にある独特な形をした石や、青々と生い茂る森は自然が織りなす独特な調和をなし、全州の美しい八景に数えられています。
동포귀범(東浦歸帆)とは、魚や荷物を積んだ帆船が、港に帰ってくる姿を詠った詩。
全州八景でも詠われた光景はいま見ることはできませんが、写真を通してその姿を推察してみるのも風流かもしれませんね。
山が多い地形ですもんね~
景色が良いだろうな~😁
いつか行ける機会まで、足腰鍛えておかなきゃ~👍
高尾山みたいに、ロープウェイはないだろうし~💦
おーーーー。
わが故郷ーーーー。
故郷は全羅南道。大変勉強になりました。引退したら故郷に移住しようかな。