【投稿】オモニの介護で思う

当たり前のことですが、人は歳を取ります。加齢が進むにつれて、身体の節々が痛くなり、老眼鏡と補聴器のお世話になります。やがて骨密度が低下していき、骨粗しょう症にもります。更に少しずつ記憶も消え失せていきます。

なぜか比較的新しい記憶から忘れていきます。徐々に現実と夢の区別もつかないようになって行きます。ここまで来るともはや自立生活は不可能となります。要介護対象者です。

この後は、もう転がり落ちる様に体力は減退し、ボケもどんどん進んで行きます。もはや一人では歩けないので介助が必要❗車椅子♿の生活です。外の世界との接点はせいぜい病院とデイサービスぐらい。持病の糖尿病の処方箋を貰いに定期的な病院通いと、週2回のデイサービスに行って、お風呂に入れてもらうだけとなります。

唯一の娯楽のテレビさえも見なくなります。もう外の世界への関心事は無くなります。1日中家の中で寝て過ごす。最後に残された欲求は食べる事。歯が全て抜け落ちて噛めませんが、上顎側だけ入れ歯をはめて食べます。通常の食事時間の数倍の時間がかかります。1日2食。言うまでも無く、トイレ関係はとっくに全滅です。

今日は頭上に飾ってある写真を指差して、こんな質問を受けました。
「この人は、誰ですか？」
「…。（アボジです）」

念の為こちらからも質問してみました。
「俺はだれかわかる？」
「…。（❌)」

人はやがてこうなります。介護を始めてから7年。丁度妻が亡くなったと同時に始まったオモニの介護。振り返れば色々ありましたが、最期は俺が看取る！そんな覚悟で私は日々格闘する毎日です。