「イタッ、痛い痛い、ギャ〜ッ、제,제발 멈춰, 그만그만, ギャ〜ッ!…」
ジンスが期待したマッサージは、実は足つぼの事だった。彼は足裏を棒でグリグリされ、体を捻ったり反り返えらせてのたうち回っていた。
정선の美容院の中に一歩踏み入れた時、目に入ったのはカットやヘアメイクをする三脚の椅子とシャンプー台だ。店内装飾はシンプルだった。その奥には、穴あきのエステのベッドとフェイシャルやボディーマッサージの機器がある部屋、そしてアロマが香るじゅうたん敷の狭いスペースがあった。
夕方5時から翌朝5時までが営業時間で不定休、客は夜の街の多国籍なホステス達だそうだ。ジンスが悲鳴を上げてるのはじゅうたん敷の部屋。「오빠、仕事で疲れてるから血行良くして元気になって。この언니がやってくれるから」と案内されたのだ。
彼は座らされ靴下を脱がされた時にようやく事の次第を理解したが、未知の体験に興味も覚えた。ジンスが死にそうな悲鳴をあげ続けるので、정선と施術する언니が腹を抱えて笑っていた。
정선が「痛いのは終わりね。次はソフトマッサージになるから」と言いながら部屋を出ていった。グリグリの後は手によるもみもみで、全身の力が抜けて気持ち良かった。その時언니の顔をちゃんと見た。かなり色気のある40前の女性だし、優しい視線がとても魅力的だったのでジンスは驚いた。
언니が「잘 생겼어. 마음에 들어요. 사장(정선)하곤 친한 사이인가요?」と聞くので「아니요.縁があって知り合ったんだ」と伝えた。언니は嬉しそうに微笑み「나중에 전화번호 教えてね」と、鼻歌交じりにマッサージを続ける。
30分程で施術は終わった。ジンスは全身がポカポカして目が充血していた。(効果適面だな)と実感し靴下を履いて部屋を出た。정선が「언니 ドンキホーテ가서 ティッシュとガーゼ사서 와요」とつかいを頼んだ。
언니はジンスに意味深な目線を送りながら美容室を出ていった。정선の顔がひきつっている。突然、凄い剣幕で「언니가 좋앗?気に入ったならお付合いしたらイイねっ!私はいいから」と語気を強める。
ジンスは訳がわからず「なんだよ突然。怒る意味がわかんないよ。それに우리 애인 사이도 아니잖아」と返すと彼女は「난 그러고싶다, 왜!」と言い放った。ジンスは条件反射的に彼女を抱きしめた。首に回った彼女の腕にも力が入ってるので唇を重ねた。(もしかして据え膳なの?凄いコトになったな)とジンスの頭の中は大混乱だ。そのクセ彼の手はイヤらしく動き出す。
정선が手を解き彼を押し返して中断。「오빠 나중에, 시간 많을 때ね。약속이야」と言う彼女の顔は火照っていた。ほどなく언니が荷物を抱えて帰って来た。ジンスは今日は退散するのがイイと思い、二人にお礼を述べて美容室を出た…
続く
あらららら、ジンスくん大丈夫か⁉︎
おやおや…
ヤバい展開に…ニヤリ😏😏😏