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1世たちのふるさとへの思いをのせて ミュージカル「チェジュ★パラ」

2011年8月、東京都荒川区の後援のもとミュージカル「チェジュパラ」が上演されました。ご存じのとおり荒川区は済州島出身の在日同胞が多く住んでおり、済州島と姉妹都市を結んでいます。荒川区は済州島のことを日本の人たちにもっと知ってほしいと、後援を快諾してくれました。

この作品は、ふるさとに二度と足を踏み入れることなく日本で死んでいった1世たちの思いを後世に知ってもらうために企画されました。また、日本に生まれ育った在日世代にとって<ふるさとを問う>ために製作されました。

この作品には日本人女優の一谷伸江さん、当時のアラン3世の団員、そして芝居が初めての現役朝大学生と面白い顔ぶれが主役を務めました。プロデューサーをはじめ脚本、演出、按舞、衣装などの製作は東京朝高26期~28期の面々が担当しています。そして作品中に流れる美しい歌声は、同窓会で民謡を歌って会場を盛り上げてくれた、われらが歌姫申桃月。

ミュージカルの舞台は荒川区三河島と祖母のふるさとである済州島。わざと成仏しないで孫の成長を待つ祖母とその孫、インチキ巫女の3人が繰り広げる不思議な済州島旅行。済州島の美しい海や景色、そうそう、済州島の神様である高・梁・夫の始祖にも出会えます。

芝居あり歌あり演技ありの楽しい舞台を観て1世の思い、そしてふるさとについて考えてみてはいかがでしょうか。

(上演時間 1時間29分)