いよいよ手術の日。手術前3日前から手術日の前日まで、朝・昼・晩・就寝前と2種類の点眼を1日4回ほどこなす。手術の当日は12時から13時まで、15分おきに違う種類の点眼液を挿す。
手術時間は午後の3時半からだ。時間内に病院に到着する。
手術ではまず図のように2~3mm程度小さな切開創をつくり、そこから細長い器具を入れて作業する。水晶体の表面の薄い膜(囊)を残して内部のにごりを取り除く。そして人工の眼内レンズを囊の中に固定するという作業。
通常は15分程度で終了するそうだ。眼内レンズは一度入れてしまえば通常、生涯取り替える必要はないとのこと。
眼内レンズには様々タイプのものがあり、一人ひとりの眼や生活状況にあったレンズを選べるようになっているが、レンズは大きく単焦点レンズと多焦点レンズにわかれる。ここで単焦点と多焦点レンズの違いを少し勉強しておこう。
単焦点レンズ
多くの方におすすめの基本のレンズ。レンズの構造がシンプルなので、見え方の質が良いのが特徴だ。ただし、見るものの距離によってはメガネが必要になる。
次のような方におすすめだ。
- メガネをかけることに抵抗がない、あるいはメガネをかけたい人
- 辞書の小さい文字、顕微鏡像、プラモデル、楽譜、などの細かいものを見る人
- カメラマン、デザイン関係の方、歯科医師、職業ドライバー
単焦点レンズの度数を選ぶ際に、元々メガネをかけくても遠くがよく見えていた人はピントを遠方に、近視があった人はピントを近方に合わせるようにするのが一般的だそう。
なお、術前の検査で得られる範囲の情報で、目にあった眼内レンズの度数を選択するが、実際には眼の構造の個人差があるため、術前に予想していたのと異なるピントの合い方になることはある。
多焦点レンズ
メガネをかけたくない、という人は多焦点レンズを使うことがある。焦点が合う範囲が広く、メガネをかける必要が減るけど、レンズの構造が複雑なためいくつか注意点がある。それは
- 見え方のコントラストがやや低い
- 術後3割ほどの人は眼鏡が必要
- 遠方・近方が同時に見えることの違和感がある
- 夜間の光がまぶしく見える
- 眼の構造の個人差により結果に個人差がある
- 術後1割ほどは見え方に不満
- レンズの入れ替えは難易度が高い
そして気になる費用だが、白内障手術は通常の保険診療で行うことができる。
手術費用
手術費用(片目)の目安は以下の通りで、これに診察・検査の料金などが加算される。また、加入されている保険の状況で金額が大きく異なることもある。
- 3割負担 45,000円
- 2割負担 30,000円
- 1割負担 15,000円
多焦点レンズを使う場合には、更に「レンズ代が必要な多焦点レンズ(選定療養)」と「レンズ代が不要な多焦点レンズ(保険診療)」がある。
レンズ代が必要な場合は、手術前にレンズ代金を振込んでレンズを発注する。この病院ではレンズの発注後は、レンズ代の返金はできない。自由診療の領域ではその他様々なレンズがあるが、高額料金に見合う性能の差はないと判断してここの眼科では推奨しないとのことだ。
まあ専門的になるので、多焦点レンズもレンズ代だけで+14万円から+28万円まで、さまざまあるということだけは覚えておこう。
さて手術だが、最新の設備で行う手術なので安心して手術に臨んだが、年甲斐もなく緊張してしまった(笑)。
まず麻酔だ。痛みはないだろうと思ったんだが、注射針を眼内に入れるので、多少の痛みは感じるのだ。そして手術中は、顕微鏡のまぶしい光に照らされるので気にならないとはいえ、手術器具の動きが見えることがあるのだ。手術時には常に血圧を測定してるので、その都度、リラックスしようと体の力を抜くが、ついつい力が入って身体が硬直してしまう。
何よりも嫌だったのが、手術時の機械音だ。途中、眼内の水晶体を砕く音なのか、壊れた水晶体を吸引する音なのか、機械の音についつい身体が反応して、硬直状態が続く。「俺って臆病っだった?」と終わった後で自分の肝っ玉が小さいことに気が付く。
手術は15分程度で終了。術後の血圧測定も正常通りに戻った。看護師さんに手術中の最高血圧はどのぐらいだったか聞いたら「最高180mmHgほど上がりましたね」とのこと。
さて手術後は、大きな眼帯を付けて帰宅。翌日の検査で眼帯は外され、新しい眼内レンズを透して新しい世界が広がった。
(終わり)
いよいよ手術ですねぇ~💦
「切る」とか「削る」とか、「埋め込む」とか~💦
もう怖いよ~😢
全身麻酔して、眠っている間にパパっと済ませたいな~🥶
私は、ブラックジャックにお願いしようっと👏
で、術後の状態も投稿してくれるんですか? はっきり見えるようになった?👀
ブラックジャックは高いのよさ💕
結局ピンキリなんですね。😢
もっと簡単なものだと思ってました。
誰でもなると聞いていたけど、なんかなりたくない気になってきました😵💧
30数年前に入院して手術したシオモニ(102才)は今だに老眼鏡も掛けず、目に不自由を感じていません。
当時から技術が大分進歩したにしても、やっぱりちょっとは怖いよね。手術までは思ってたよりも面倒くさいことが沢山あるんですね。私はこの老眼鏡を一日も早く外したいんだけど、術後も老眼鏡が手放せるとは限らないのか…😥