【投稿】私のアジェ

うちのアボジは口べたで子煩悩では無いアボジでしたが、私はアボジの一番下の弟であるアジェに可愛がってもらった。

スケートや水泳、飛び込み、山登りや海岸でのキャンプなど…。全部アジェが教えてくれた。中学・高校の頃遊びに行くと、チャグンスンモと一緒に小さい子どもたちと遊び食べ、楽しく過ごした。

アジェの自宅から私の家までは４時間位掛かるのだが、時にバイクで、時には車で遊びに来てくれて、その度にチャグンスンモ特製の焼肉を運んでくれるのだ。最後に来てくれた時、息子の陸上の賞状を見て「伸ばしてあげな」と言い、学校に電話するから先生の名前を教えろと…。

アボジが余命いくばくもない時、毎日汗まみれの作業着のまま仕事帰りに来てくれて、私達家族を労ねぎらってくれた。

アジェの自慢は五人の子ども達。愚痴を言った後も必ず誉めるのだ。とりわけ三男はあのボクシング世界チャンピョンに輝いた洪昌守。

試合終了時にはアジェがチャンピョンを肩車。翌日のスポーツ紙にはその写真が使われた。朝イチでコンビニへ行きスポーツ紙を買い漁っていたのが懐かしい。

アジェの一族は、孫やひ孫に恵まれ、いつも囲まれていたアジェは幸せだったと思う。

アジェ、ホントに本当にありがとう。大好きでしたよ。安らかにね。