ちゃん丸の気分を上げるために実家へ連絡。
母:もしもし
私:今からそっち行ってもいい?
母:いいけど、食べるもの何もないよ。
私:ちゃん丸が散髪したんだけど気に入らないみたいでさ。ちゃん丸본 순간 멋있다고 말해주라.<사이다마같다!!>라고.
ちゃん丸は全日本語が全て理解出来るので우리말でサクラを仕込む。
私:할배한테도 말해놔주!
散髪後、そのまま実家へ直行。
母:あら!ちゃん丸!!髪の毛切ったの?サイタマみたいですっごくカッコいいじゃん!
ナイス、母。
サイタマみたい!と褒められて、ちゃん丸はニヤニヤし始めた。そして奥の部屋から父現る。
父:おぉ!ちゃん丸~!!髪の毛切ったんだぁカッコいいねぇ~!
父はサクラを理解していない。大事な単語を言わなかった。
ちゃん丸:…でも…髪の毛いっぱい残ってて、サイタマみたいになれなかったんだ… ちゃん丸は思い出したように、またシュンとなる。
母と私の努力を全て無にするクソジジイめ!
私:〈사이다마같다〉라고 말해주라!
父:うん? な、なんだ?サイタマ?埼玉県? 何それ?
ホントに、おやじというやつは、どいつもこいつも。。。
ウリマルで具体的に説明して父はやっと理解できた模様。
父:ちゃん丸、髪の毛、サイタマみたいだねぇ~!サイタマみたいでカッコいいよ!!
遅いっつーの!さいわい、ちゃん丸はニコニコ笑顔を取り戻した。
あと使えるサクラは… そうだ、今日は実家に妹がいる。先回りして妹の部屋へ。
妹:おっ来たんだ~ちゃん丸とカレンは?
私:お願いがあるんだけど…
私の後を追うように、ちゃん丸とカレンが妹の部屋へ入ってくる。
妹:いらっしゃい。あれ、ちゃん丸。髪の毛切ったの? サイタマみたいだね。
立て続けに「サイタマみたい」と言われてちゃん丸もさすがにうれしそう。
ちゃん丸:うん!おれ、髪の毛切ってサイタマみたいになったんだ!
なぜか1人称も「おれ」に変化(笑)
私:お騒がせしました~。みんな~ご協力ありがとう~。
ちゃん丸がご機嫌になったので、そう挨拶して自分の家へ帰る。やれやれ。
帰り道。
ちゃん丸:オンマ、おれ、また髪の毛長くなったら、サイタマみたいにカッコ良くしたい
私:うんうん!ちゃん丸は、きっとサイタマになれるよ!また髪の毛切りにいこうね
ちゃん丸:うん♪
それからというもの、ちゃん丸は「あした、髪の毛切る?」と聞くほど床屋さんが好きになった。バリカンだけで刈れる日も近いかもしれない。