胃の不調と言って思い当たる症状は、胃の痛み、胸焼け、食欲減退、すぐにお腹がいっぱいになってしまう膨満感などいくつもあり、症状の表現も人それぞれ違う。これらの症状は正確には胃だけでなく、食道と胃を合わせた上腹部の不快な症状を表すものだ。
市販薬の服用や暴飲暴食を止めるなどの設定をすることで回復する場合も多いが、症状が長期間続き、仕事や睡眠などに支障が出ることも少なくない。また不快な症状が継続すると、大きな病気ではないかと不安になったり、それがストレスとなってさらに悪化したりすることもありうる。
上腹部の症状は多様で、症状から考えられる疾患も数多い。命に関わる病気が見つかることは多くはないが、中には胃がんや食道がん、悪性リンパ腫、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、重大な病気が隠れていることもある。また慢性膵炎や膵臓癌、胆石など食道や胃以外の病気でも同じような症状が出ることがあるので要注意だ。
問診では重大な病気を探る
診察では、まずこれらの病気を鑑別することが第一だ。問診は年齢や病歴、家族の中に食道がんや胃がんの人がいないか、体重減少や貧血、低栄養がないか、ピロリ菌の有無などを確認しながら、状態を観察していく。問診内容から血液検査や内視鏡検査が必要と思われれば、行うこともある。どうも胃の調子が悪いと思った時、最も心配な病気の一つが胃がんだ。
近年は患者数が減ってきているとはいえ、依然としてがんの第2位を占める胃がんには、ピロリ菌の有無が大きく関わっている。元々ピロリ菌がいない人は、症状があっても胃がんの心配をする必要はあまりないと聞く。しかしピロリ菌がいれば、症状があろうとなかろうと胃がんになる可能性はあると言える。
ピロリ菌の検査を受けたことがない人は一度検査を受け、陽性であれば除菌をしておくと良いのではないかと思う。今は薬剤も非常に良くなって、除菌率も高くなっているので最適なピロリ菌検査の方法については、専門医とよく相談されるといいでしょう。
不快な症状を起こすその他の病気としては、胃酸が食道に逆流することで症状が出る胃食道逆流症、食道と胃の接合部分が狭くなる食道アカラシア、食道のアレルギーである好酸球性食道炎、食道が痙攣を起こす食道痙攣などがある。
さらに何らかの原因で胃の機能が悪くなって起きる機能性ディスペプシア、以前は慢性胃炎と言われていたピロリ菌が関連している胃炎。強いアルコールや痛み止めなどで起きる急性胃炎、ストレス性の胃潰瘍なども考えられる。
近年特に増えている二つの病気
中でも近年、特に増えているのが、胃食道逆流症と機能性ディスペプシアだ。
胃食道逆流症
胃食道逆流症には実際に胃酸が逆流し、食道粘膜に障害が起きて症状が出る逆流性食道炎と、明らかな粘膜障害はみられないのに症状が出る、びらん性胃食道逆流症がある。
若年層の患者も増えており、原因として高カロリー・高脂質の食事が増えたことや、ピロリ菌の感染者が少ないことなどが言われている。
機能性ディスペプシア
また機能性ディスペプシアはストレスなど様々な原因により、自律神経が過敏に反応することで、腹部の症状が起きる。これらの病気は命に関わることはほとんどないが、胸焼けや膨満感、みぞおちの痛みなど多くの不快な症状を引き起こす。症状が強くなると仕事に集中できない、睡眠が妨げられるなど、生活の質を低下させる場合もあるので、早めの受診が望ましい。
医療機関を受診する際には医師に症状を正確に説明することが大切だ。説明の主なポイントは
- いつ頃からどんな症状があるのか
- 症状のある場所はどこか横隔膜(肋骨の下辺り)の上か下か
- 症状が出るのはいつか(時間帯、食前か食後か)
- 食事との兼ね合い(食べると楽なのか苦しいのか)などである。
言い忘れがないようメモに箇条書きをしておくといい。一番いけないのは、ピロリ菌の検査も検診も全然受けていないのに、自分は大丈夫と根拠のない自信を持つことだ。
たかが胃の不調、されど胃の不調。軽視しすぎず、適切な判断対処を心がけたいものだ。
これ、一番こわい~😆
たまに胸やけはあるし、胃もたれ下痢も時々~💦
でも、胃カメラ飲むのも怖いんだよね~💦 今から良い先生見つけておかなくっちゃ~
分かっちゃいるけど、やっちゃうんだよね~ 暴飲暴食💦 深酒💦 気を付けなきゃ
家族、親戚に癌が多い。自分も多分なるだろうな、と心づもりをしている。痛かったり苦しんだりしないでなるべく死ぬまでは自分の脚で歩きたいなぁ。