マー坊は親友と呼べる友達がいない。彼の濃いキャラを理解できる子なんてこの世に何人いるかしら? 親でもドン引きするほどだから。だがマー坊には敵もいない。意識的に敵を作らないわけではないが、彼は誰からも受け入れられやすい存在のようだ。
子供の頃からみんなで遊び、みんなで何かを決め、みんなで何かを作る。その真ん中にマー坊がいた。B型は協調性がなく集団生活が苦手だと言われているけど、その点はマー坊には当てはまらないみたいだね。
うちに友達を連れてくる時も数人ではなくクラスのほとんどの子供たちを連れてきたし、 バスケの試合や運動会などでは応援団長となってみんなを仕切っていた。
マー坊には“親分肌”という言葉がピッタリ当てはまるようだ。だが、決して我を通す自己中ではない。みんなで何かをするために自ら出向いて交渉し、壁を突き破ることが楽しいらしい。担がれやすいタイプなのかな? “ブタもおだてりゃ木に登る“の類なのかもね。
ズバ抜けて勉強ができるわけでもなく、先生の言うことをよく聞くお利口さんでもないのに、小学生の頃から児童会長、学級委員長、生徒会長を歴任したマー坊。今は市政の仕事をしている。重圧をストレスとは感じず、むしろ楽しんでいるように思える。社会に出てからもみんなの中で成長していったマー坊、これからも人々に寄り添い、人々の中でどんどん大きくなっていってくれることを母は望んでいます。
マー坊、32歳。彼は最も子供らしい大人なのかもしれない。