ボックス席ではなくカウンターと扇状にソファが配置された小ぢんまりした店。宵の口なのか土曜のせいなのかまだ客はいない。店内には年増の女性と中年の男がいた。男は店長だ。
「잘 왔다. 아이고, 함께 온 아가씨도 잘 생겼네. 어서 앉아라.」
「언니. 아니 마마라 불러야지. 우리 2차회 하니 마마도 함께 마셔요.」
「그러고 싶다만 어쪄냐. 금방 교포손님들이 몰려온단다. 단골분들이니 너희도 신경꺼서 놀다 가.」
(…)
チヨンが考えを巡らせる。間もなく騒々しい話し声と共におっさん軍団がなだれ込む様に店に入って来た。
「아이고, 어서 오세요. 토요일이라 따로 아가씨가 없는데. 오빠 유루시떼네.」
「그럼그럼, 난 마마만 사랑해ㅡ」
もっと大人数かと思いきやおっさんらは4人だった。ママとやりとりしてる側で別のおっさんが、いきなり直立不動すると店長に向かって敬礼する。
「충성! 중좌 로영주 명령대로 출두 했습니다.」
「단결! 」
そして二人は笑いながらハグする。その光景が滑稽で笑いを誘う。
おっと、そうはいかない。相手が誰かも分からないのに親しげに笑ってあげるなんて!
おっさん4人組はユミらの隣席(とは言っても扇状続き)に移動した。おっさん達はアガシではない二人のイケてる女性に気づいた。舐め回すように見る目つきが嫌らしい。
その中の一人が彼女らを指差しながら、ママに誰かと目で聞いていた。
「아ㅡ , 내가 아끼는 애들인데 놀러왔네. 가게아가씨가 아니니 작업할 생각도 마.」
「마마, 그 명령 못받들겠나이다.」
「가네모도쌍은 못말려〜」
おっさんらは笑いながら 「ごめんね。紳士で。」と語りかけてくる。
(닭살이 난다. 씨〇놈아!)
チヨンは心の中で叫んだ。ユミもそのはずと思いきや、彼女は楽しそうにほほ笑みを返していた……
続く
う〜む!
コリアンクラブの雰囲気が良く出てますね。
さては作者さんは結構遊んだ口ですか?
한국말の単語のチョイスが絶妙です。
おじさんと若い女子の接点…
次回が楽しみです。
マフラー忘れたさん、呑む日はマフラーや手袋やらは、やめようね😉