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지영이는 보았다(第4弾)その10

ギリギリの均衡が保たれていた。北は、チヨンのスマホコピーで日本における韓国スパイ網のいち概略を手にした。南は、チヨンの機転で結果的に東京エリアのスパイマスターであるあの男を国外追放した。監視ソフトは解析されてない。김はそれが起動されれば逆利用できるが、チヨンのスマホは今ユミの手にあり、殆ど使用されていないからカウントされない。

あのゾンビが諜報舞台に返り咲いたことは、パワーバランスの崩壊をもたらすかも知れない。ゾンビは審問会を機に、ある計画をスタートさせた。日本の韓国スパイ網を、自分の息のかかった人員と入れ替えてしまおうと目論んでいる。東京がその第1歩で、それはスマホコピーの成果を無効にしてしまうだろう。ゾンビは、こともあろうにユミを利用して、チヨンを最初の生贄にするつもりだ…

〈パスポート〉の店長逮捕はニュースにはならなかったが、その噂は瞬く間に上野の夜の街を駆け巡った。税金申告が一段落した松山は、ハナを誘って同伴がてら夕食をしていた時、ハナの口からその話を聞いた。松山は狂喜しそうな衝動を何とか抑え込んだ。

彼は(どうあれハナさんは安全になったはずだ。김さんに明日にでも連絡入れよう)と思った。その日、同窓会の実行委員に名を連ねた로영주や김재광それに홍창영も会合を終えて来店していた。彼らも噂に触れることになる。特にリアクションのない창영とは違って재광や영주は驚天動地の体だ。

영주はすぐに席を立ち外に出て김に電話した。「兄さん、今〈품〉ですごい話聞きましたよ。あの강홍がオーバーステイで検挙されたんすよ。」、「えっ、何それ?」、「奴は国外追放だそうですよ。」、「얼씨구じゃん。それでハナはいるの?」、「あっ、たったいま松山と가게に入りました。」、「ふ〜ん。そうなんだぁ。」…

영주からの電話で、강홍逮捕の急報を聞いた김は興奮状態だった。棚からぼた餅みたいな朗報だ。でも簡単すぎないかとも思う。逮捕前に奴が手を打っていないだろうか?今となっては祈るしかないが。それにユミがチヨンのスマホを手にしてる事実は김を引き続き不安な気持ちにさせる……

続く