春のうららかさを感じよう

지영이는 보았다(第4弾)その4

チヨンは審問会でペナルティーを課されなかっことに胸を撫で下ろしていた。そして、アガシに扮して工作活動を継続できることを素直に喜んだ。

日曜日に松山と昼食をかねて会った事で、ハナのもう1つの心配も解消された。松山は引き続きアガシとしての上客であり、工作対象であり続ける。ニュースで佐藤の逮捕を知ったとハナが話すと松山はいい気味だと意地悪く笑っていた。

会話の中で松山が「ハナさん、夜の仕事を辞めてウチに来ませんか」と真顔で言ったことにはちょっと困惑したが。松山の価値が認められた時に考えようとその申し出を軽く受け流した。あと1つの憂い(예측 못하는 변수)は起こるのだろうか…

あの男はモグラからの知らせに嬉々としていた。佐藤の件で박지영は不問に付されたらしい。獲物はまだ俺の視野にある!罰則もなかったと言うのでチヨンが가게아가씨を続けるのは確かだ。

気になるのはチヨンが最近スマホをを殆ど使用していない点だ。審問会でチヨンが問題視されたならスマホの没収もありうるが、無罪放免になったからそれは考え難い。松山や김と通話があっても良さそうなものだ。

まあ、김は中止命令を守るしかないだろうが、松山との通話が無いのはやはりおかしい。あの監視ソフトがコピーできていたらとまた歯がゆくなる。でも悠長に待ってばかりはいられない。デジタル機器に頼れないなら昔ながらの方法を使うまでだと男は意を決する。박지영を尾行するのだ。必要ならまた김재광を動員しよう…

そもそも김はあの男の中止命令など意に介していない。おちゃらけで気さくな性格ではあるが、親しくもない年下の男に、いちいち指図されるのは耐えられない性分だから。

チヨンに警報を発したせいで、彼女との連絡が途絶えてしまったのは淋しい限り。松山の前でカッコつけたまでは良かったが、内心は未練タラタラだし、今も心のどこかでチヨンからの連絡を待っているから情けない。

妄想ジジイの体で仕事をしている時、突如信号が瞬いたので김は椅子から転げ落ちそうになる。スマホの画面に映ったのは別な女だったので、彼は視線を反らし煙草を咥えた。程なく覗き見は終わったが画面の女は見た記憶がある。

上野のあの가게にチヨンと一緒にいたもう一人のベッピンさんだ……

          続く