1月28日(火)、東京都美術館にて「ハマスホイとデンマーク絵画」を鑑賞してきました。
幸運にも同じ美術館にて「第68回 東京藝術大学卒業・終了作品展 美術学部 /大学院美術研究家修士課程」も開催されていたので観てきました。
その作品の中に、在日コリアン2世の リ・イェジ さんの卒業作品もありましたので、その作品を含めた画像を投稿します。ご本人がいらしたので話しを伺ったところ、日本で生まれて育ち、教育は日本の学校で学んだとのことです。
藝大の作品展は、2020年1月28日(火)~2月2日(日)まで開催されています。
東京都美術館入り口です。
横長の大作の一部分です。
世相を反映しています。
藝大の先生方が考査をしていたのか、作者に質疑応答していました。
マフラーをしている方が作者です。質疑応答後にお話を伺ったところ、タランティーノ監督のノリで暴力的だがリズムのある作品を目指したそうです。私の「社会的な意味は込めましたか?」との質問には「皆さんその質問なさいますが、ジェンダーなど、私は込めませんでした。」とのことです。
在日2世の リ・イェジ さんの作品説明。
リ・イェジ さんの作品。タルドンネ(月の町)という意味ですが、朝鮮戦争後に経済的に苦しい世帯が不法占拠した貧民街だそうです。
リ・イェジさんに質問する教授たち。レンガ色の服の女性が作者です。
古い東北地方の土葬をテーマにした作品。下は土葬の棺桶だそうです。教員が「本物?」と聞いたところ「多分偽物だと思いますがもらいました。」とのことです。全員の作品の横に個性豊かな自画像が飾られていました。
子供たちが喜びそうです。
カッコイイ。
帰りに東京都美術館内の「カフェ art」で私のお気に入りの定番であるフレンチトーストセットを食べました。美味しい。
外は雨で比較的人が少なくゆっくりと鑑賞できました。
皆さんも、時間がありましたらどうぞ。その他にも多くの作品があり、大変面白かった。
(月の町)
私も先日、雨降る寒い日に「ハマスホイとデンマーク絵画展」に行ってきました。
私的には平日の雨の日は 美術館巡り日和になっています☔人混みを避けるためでもありますが、雨が日常のざわざわした気持ちを洗い流し 作者の気持ちやその時代の空気を より一層感じとることができるような気がするからです。
まず 会場に入ってみ目にしたのは、集結された19世紀のデンマーク絵画たち…
デンマークは教育費や医療費が無料で 世界幸福度も上位の国だったなぁ~?ということを思い出しながら 家族団らんでコーヒーを愛する、くつろぎの心地よい時間を大切にする優しい作品を楽しむことができました。
それにくらべてハマスホイの絵画は、無音で冷たさを感じさせる絵画で 小さな衝撃を受けました。あえて少ない色彩だけで独自の世界を表現する。そのなかでも優しい日差しや冷たい空気や妻に対する愛を感じました。
【背を向けた若い女性のいる部屋】でパンチボウルとトレイが描かれているのですが、絵に描かれているパンチボウルとトレイが展示されていて それがハマスホイが実際に所有していたものだと知って驚きました。
パンチボウルの蓋は一度割れたものをつなぎ合わせたため、蓋と胴がぴったりと噛み合わなくなっています。
絵画のパウチボウルも蓋と胴の間に少しだけ隙間があります。ハマスホイの独特な世界を少しだけ垣間見た感じがしました。
私は東京都美術館の帰りは、公園内のスタバ☕に立ち寄り その日に観た展示会の余韻に浸るのが楽しみのひとつになっています(*^.^*)💕
次回、東京都美術館に行ったときには、月の町さんお気に入りの「フレンチトーストセット」を食べてみようと思っています(笑)
時間を作って 東京藝大の卒業・終了作品展も観に行ってきますね(^-^)/
ミミさん。同じことを考える人がいるものですね。それも同じ絵画展とは。
私も混んでいるときは避け、平日、それも雨が降っていて人があまりいないだろう時に美術館に出かけることが多いです。2017年の「ミュシャ展」でスラブ叙事詩が国立新美術館に来た時には、平日にも関わらず人でごった返していて辟易しました。
「ハマスホイとデンマーク絵画展」のハマスホイは、自画像でも自分の内面を絵に表す画家で、人が居ない室内、自分の妻だけがいる室内を控えめな色と筆致で描いています。グレーを主にしたその色彩は、地味ながら寂寥感、清潔さを感じさせて私の心象に合致する画家で、音声ガイドも借りてゆっくりと堪能出来ました。
このページの一番上にある【背を向けた若い女性のいる部屋】は良かった。ミミさんが書いているとおり、蓋と胴の間に少しだけ隙間があるパウチボウルも、その絵の横に実物が置かれてあり興味が引かれました。
また、私は絵の中のハマスホイの妻の、うなじから肩へかけてのラインが美しいと思いました。左からの光が右側で陰になっていくうなじの柔らかさが、この部屋全体の光の状態を表しているようで、地味で控えめな美しさが魅力的です。また、陶器の置物、抱えているお盆、壁に掛かった絵の一部、細い腰、黒い服、栗色の髪など全てがこのうなじのために配置されているのではないかと思えてしまうのが不思議です。
気に入った絵は何度も観たくなり「会いに行きたい」との表現を使いたくなるのですが、この絵もその一つです。
19世紀のデンマーク絵画達で面白かったのはフランスのアルルでファン・ゴッホと親交を結んだとのピーダスンの作品。
ゴッホと同行して数メートルしか離れていない同じ場所で描いたのですが、帰宅後、ネットで両者を対比してみるとゴッホってやはり凄いわぁ、と思わされました。
『花咲く桃の木、アルル』クレスチャン・モアイェ=ピーダスン
リンクしたページの下の方にあります。
https://www.culture.city.taito.lg.jp/ja/reports/16363
『花咲く桃の木』フィンセント・ファン・ゴッホ
彼独特の筆触で、見た瞬間うぁあーっと身体に電流が走ります(笑)。
https://wakaru-gogh.com/peach/
「フレンチトーストセット」セットは、上品なパンの柔らかさとクリームをコーヒーに入れてウィンナ・コーヒーとして飲めるのがお気に入りです。
藝大展は”面白い”という言葉をミミさんに贈ります。
お楽しみ下さい。
美術鑑賞いいですよねー。
私も絵画が好きで銀座の画廊をブラブラしますよ。(絵は描きませんが。)多い時は1日で5.6件は尋ねますね。必ず平日ね。画廊のいいところは入場無料なのが魅力ですね。コスッ(笑)。
個人的には西洋の画家よりも明治期の日本洋画家が好みです。特に青木繁の
「海の幸」の大ファンです。東京駅近くのブリヂストン美術館で観れるのですがたしか今は改装中かな。何度も通いましたよ。
あと佐伯祐三、中村彝、松本俊介などの油絵が好きです。❤️
早くブリヂストン美術館オープンしないかなー。「海の幸」に会いたい。🤣
岡本太郎さん。画廊のはしごとは本当に絵が好きなのですね。
私は、有名作品や画家の特別展など美術館で開催されるのを主に観るだけです。
岡本太郎さんが書いた日本の画家で知っているのは、ネットで観たことがある中村彝の「自画像」と「エロシェンコ像」だけかな。松本俊介を検索してみてみましたが、この人の絵は良いと思います。
日本の画家も色々ネットや図書館で観ると面白いのですが、好きなのは藤島武二。「黒扇」、「風景(ティヴォリ、ヴィラ・デステの池)」なんか良いと思います。
藤島武二
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%B3%B6%E6%AD%A6%E4%BA%8C
日本人ではありませんが、マリー・ローランサンが大のお気に入りです。年に1回くらい彼女に会えたのが(笑)、ホテル・ニューオータニにあったマリー・ローランサン美術館が今年の1月に閉館になってしまったので会えなくなってしまいました。
悲しいです。
マリー・ローランサン美術館
https://koten-kagu.jp/2018/11/09/syumi-94/
うわぁー、クリックしたらまた会いたくなっちゃったよ(;_;)。
月の町さん、ありがとうございます。
添付していただいた『花咲く桃の木、アルル』と『花咲く桃の木』の2枚の絵画。私も電流が走りました。(笑) さすがゴッホですね。3月3日から始まる【ロンドン・ナショナル・ギャラリー展】が益々楽しみです。(*^.^*)宮沢りえさんの音声ガイドもとても心地よかったです。
いつかどこかでお会いできたら 取っ手の無い扉の話?や差し込む日差しのために壁面の絵画を上の方に描いた説?など月の町さんの見解を伺いたいなぁ~なんて思いました。 藝大展に行ったときには、「フレンチトーストセット」の秘密の裏技?のウィンナ・コーヒーも必ず試してみますね(^-^)☕笑
中村彝の代表作はやはり「少女」ですよねー❤️
新宿の中村屋サロン美術館で観れますから是非。展示してない事もたまにあるから確認して下さいねー。
明治期の日本洋画家達の絵は全体的に暗い印象ですがヨーロッパの画家達には無い哀愁の様なものを感じます。
同じ東洋人だからか分からないけれど何故か観ててしっくり来ちゃうのね。何故だろう?
答えを探しにまた画廊巡りしますね。
岡本太郎さん。
青木繁ってどこかで聞いたことがある画家だと思ったら『わだつみのいろこの宮』の作者だったのですね。夏目漱石がこの絵を「それから」に書いています。
『大穴牟知命(オオナムチノミコト)』も良いなぁ。
この人、岡本太郎さんの紹介が気になったので wikipedia を読んでみたら、他の絵も「自画像」、「女の顔」、「秋声」ほか素晴らしい。
『海の幸』は実物は迫力あるのでしょうね。
今度、ブリヂストン美術館行ってみます。
ご紹介どうも有り難う。
(「それから」から引用)
いつかの展覧会に青木という人が海の底に立っている背の高い女を描いた。代助は多くの出品のうちで、あれだけが好(い)い気持に出来ていると思った。つまり自分もああいう沈んだ落ち付いた情調に居(お)りたかったからである。
(引用終わり)
『わだつみのいろこの宮』wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%B9%81#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Paradise_under_the_Sea_by_Aoki_Shigeru.jpg
『大穴牟知命(オオナムチノミコト)』wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%B9%81#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Onamuchi_no_Mikoto_by_Aoki_Shigeru_(Ishibashi_Museum_of_Art).jpg
旧「ブリヂストン美術館」が「アーティゾン美術館」として新たに2020年1月18日(土)に開館したようです。
入館には「日時指定予約」が必要です。入場料は一般 ¥1,100 。
下にホームページを引用します。
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アーティゾン美術館は本日10:00に開館をしました。3月31日まで開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」を開催しております。
開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
会期
2020年1月18日(土) — 3月31日(火)
開館時間
10:00 — 18:00 (毎週金曜日は20:00まで / 但し3月20日を除く)
*入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (2月24日は開館)、2月25日(火)
https://www.artizon.museum/
月の町さん、是非、是非。
私は若い頃「海の幸」を見に美術館へ行って、まず驚いたのがこんなにサイズが小さいのか!でした。
その頃サイズの認識が無かったのでそれはそれは驚きましたよ。
さほど大きくないのに本で見ると大きく見えるのは構図とのびのびとしたあの筆のタッチによる物だと思います。また観に行きます。