街ぶら探訪～山手線沿線㉒金色の裸婦像がいつもお待ちかね―田端

今日は山手線で降りたことが無い駅、一番ナッシングな駅として有名な「田端駅」周辺を歩いてみたいと思います。名前の由来は江戸時代の豊島郡田端村が起源です。現在の田端駅はかつて田端村の崖地だったところにあり、従来の田端は駅の西部、いわば崖の上側、道灌山の台地上にありました。文字通り田んぼの端っこなんですね。

田端ふれあい橋

田端駅北口の改札を出てすぐに新田端大橋と、かつての名残を留めつつ現在は歩行者専用の旧田端大橋、現在は「田端ふれあい橋」に出くわします。

いずれの橋も線路をまたぐ陸橋で、橋の上を新幹線高架が横切っています。 

橋の正面には、田端らしからぬゴージャスな黄金色の裸婦像が…。後ろの樹木は後光のイメージでしょうか？階段を下りて、まずは東側を歩きます。

東灌森稲荷神社

東の方面にまっすぐ進むとやがて稲荷神社が表われてきます。

ここ東灌森稲荷神社は、太田道灌が江戸城を築城の際に、方位除けの守護神として江戸周辺に祀った稲荷社のうちの一つだと言われています。

東田端公園

三角の敷地が特徴の公園です。「三角公園」とも呼ばれ、地域の人々から愛されています。公園内には砂場や鉄棒、ブランコ、滑り台などがあります。

また、公園のすぐそばに踏切があり電車が見られるので、電車好きなファミリーにもおすすめのスポットです。

回送電車や珍しいデザインの特急列車などが通ることもありますよ。鉄道の聖地・田端らしく、鉄道のモニュメントが設置してあります。

JR東日本東京支社ビル

ここがJR東日本東京支社ビル。

JR東京支社は東海道本線、総武本線、中央本線、京葉線、武蔵野線、成田線、東北本線、常磐線などの主要沿線を管轄しています。

田端文士村記念館

田端は、明治の中頃までは雑木林や田畑の広がる閑静な農村でしたが、上野に東京美術学校（現、東京芸大）が開校されると、次第に若い芸術家が住むようになりました。

画家を中心に“ポプラ倶楽部”という社交の場も出来て、まさに「芸術家の村」になりました。芥川龍之介や菊池寛、堀辰雄らも田端に住み始め、やがて「文士村」と呼ばれるようになったのです。

この記念館は、田端で活躍した芸術家や文士たちの功績を次世代に継承し、紹介することを目的として設立されました。

のらくろのマンホール蓋

北区のデザインマンホール蓋の一つです。漫画「のらくろ」シリーズの主人公・のらくろをモチーフにしたマンホール蓋。

作者の田河水泡は1929年から1931年まで田端に居住し「のらくろ」を発表。厳しい境遇にも負けず、自分の生きる道を切り開いていく姿は人気を博し、昭和初期を代表する漫画となりました。

今度は田端駅の西側を歩きます。田端駅の西側は武蔵野台地の突端に接しているので小高い丘をはじめ凸凹に富んだ地形で多数の坂道があります。 駅の東側は低地でほぼフラットなのに、東側は起伏が激しいです。

北区田端公園

田端公園に来ました。別名「ヘビ山公園」。

公園の真ん中に山みたいなものがあります。この遊具がヘビ山公園と呼ばれる理由なんですね。子供達が沢山遊んでいたので、写真は遠くから撮りました。

田端八幡神社

江戸時代の田端は田端村と呼ばれた農村でした。八幡神社は村人の鎮守様でした。

1189年に源頼朝がこの地の豪族豊島氏と共に、奥州の藤原一族を平定し、その帰路に駐留した証として、鎌倉八幡宮を勧請し、郷土の鎮守としました。

山手線で降りたことが無い駅、一番ナッシングな駅と呼ばれている田端駅周辺も行ってみると交通の便も良く、見どころ満載でした。金色に輝く裸婦像がいつもあなたを待ってますよ～（笑）。