若く楽しく美しく(44)－恋は認知症予防⁉

ヒトは動物の中でも特殊な生きもの。だって自然に逆らって生きているんですもの。もちろん生きている目的も違いますよね。動物は“種を残す”ことが生きる最大の目的だけれど、人間は“人生を謳歌することが最大の目的”でありたいと願う生きものですから。この“目的”のおかげで、ヒトはほかの動物たちとは全く違う道を進んできたようです。

「え？ 恋バナじゃないの？」と感じているあなた、もちろん恋の話です。それも老いての恋のお話。これこそが動物とヒトの歴然たる違いなんです。動物は交尾して子孫が生まれた時に恋は終わってしまうけど、人間は結婚して子供が生まれてもずっと恋ができるんです。

70歳だろうが90歳だろうが人間は恋をするそうですよ。人間だけが、いくつになっても“男と女”であり続けるんです。実はこの恋こそが若返りの秘訣なんです。恋をすると脳の中の様々なホルモンや神経伝達物質が増加して、なんと認知症を遠ざける効果が期待されるんですって！

実際に、脳梗塞を患った70代後半男性と、難病を患った80代の女性が、恋をして症状が好転したという話や、介護施設入居者の男性が介護士に恋をして、元気になったという話もありますし。やはり恋には人の脳と体を元気にさせるパワーがあるようですね。

ただ、今さら誰かと燃えるような恋愛をしろということではありませんから。カフェで働く美人さんやテレビで観るイケメンでもいいんです。外に目を向ける必要もありません。

一番身近にいる、長年連れ添ったパートナーでいいんです。些細なことに怒らないで小さなことにときめきましょう。恋を生きがいにして心安らかに生きていけたら認知症なんて近寄る隙もありません。ただ、狂うほどの恋はいけませんよ。人生が狂ってしまいますからね。

特に男性は70歳代でも80パーセントの人に性欲があるっていうから、くれぐれもご注意を！