若く楽しく美しく(56)ーあそこの毛って…

電車の中でよく目にする永久脱毛の広告。最近は男女を問わず全身脱毛サロンに通う若者が増えているそうですね。

だけど、私はどうしても「体毛にはそれぞれ役割があると思うのだけど、むやみに脱毛しても大丈夫？」というオバサン思考になってしまいますが、別に脱毛したからといって体に大きな不具合が起きるわけではないそうなんです。そもそも体毛って要るの？要らないの？

服を着なかった大昔には体毛が体温を維持したり、雨風などの外的刺激を和らげたり、皮膚を細菌から守っていたのだろうけど、文明が発達してからはその役割を終えているものが多いように感じるんですけど。

なぜ退化しないのだろうそもそも。そう思わせるなぜ存在するのか分からない毛ってありますよね。

私が一番不思議に思うのは、あの毛。眉毛ですよ、まゆげ。額の下にあるやつ。まつ毛は目を保護するためにあるんだろうけど、眉毛って… なぜあるんだろう？

この年になると、目が遠くなって眉毛を整えるのも一苦労なんですよね。１本１本ハリもなくなって細くなっているし、もっと年を重ねたら白髪になるのかなぁ～なんて怖いことを考えるといっそ退化してほしいと思います。

だけど、眉毛にもちゃんと存在理由があるんです。第一は額から落ちる汗やゴミを目に入りにくくするんですって。ちょっと説得力に欠けますけど。まつ毛がカーテンで眉毛は軒ってとこでしょうか。

実は大昔には眉毛の下の骨がもっと突き出ていて本当に軒のようになっていたのだとか。でも眉毛が存在する本当の理由はほかにあるんです。

眉毛の骨が退化して平たくなって眉毛が自在に動くようになると、眉毛は表情には欠かせないアイテムになりました。眉毛の動きによって感情を伝えるバリエーションが増えた。

そうなんです。眉毛は他人に表情を伝えるために残されたコミュニケーションツールだったのです！

ちなみにおなじ霊長類であるゴリラやチンパンジー、オランウータンなどには眉毛はないんですよ。一説によると「眉毛のおかげで人類が生き残った」のだとか。神様が人間に与えてくれた大事な眉毛、今日から眉育でもしませんか。