【投稿】孫の運動会

このブログの初期のエッセイに登場していたちゃん丸とカレンが現在初級部３年と１年になり、その運動会に行った。

前日まで、というか中止の判断時刻である午前５時まで雨が降っていて、運動会当日も１２時から雨の予報。

当然中止だと思っていたので、娘から頼まれたお弁当の仕込みもしないまま朝を迎えたが、LINEで決行の知らせ。

焦ってお弁当作り。どうにか時間までに終えて学校へ。統一旗がぶら下がっていない。やはり寂しいが、（先生たちの仕事が減ってよかった）と自分に言い聞かせて着席。

校長の開会宣言から始まった運動会はプログラム通りに順調に進む。参加している学生の家族たちはみんな競技に集中している。昭和や平成で見慣れた「朝から宴」の光景はどこにもない。

（今の親はみんなまじめだな～）と感心していると、隣で缶を開ける音が。うちの旦那とサランちゃんが真っ先にビールを飲み始めた。すかさず私もプシュッ。重箱を開いて宴の始まり。運動会はやっぱこれでしょ！

孫の運動会にデビューして３年目だが、おととしはコロナのせいで飲食禁止、去年はアルコール禁止だった。今年は全面解禁なのである。

私たちの姿を見たニョメンイルクンが近寄ってきたが、メンツを見てひっそり笑って去っていく。その光景に安心したのか、数組の家族が缶ビールを開け始めた。

アルコールが入ると声が大きくなる。知り合いの学生が出場する競技に大声で声援を送る。その度に周囲が視線を投げる。応援された学生も困惑だろう。でもそんなの関係ない。運動会は楽しむものなのだ。

どうにか天気がもってくれてすべての競技が終了。すると空が競技を見守っていたかのように雨がポツポツと降りだす。もともとお弁当は体育館で食べることになっていたので、体育館へ移動して宴の再開。

全競技が終了した運動場では負けた紅組の中学の女子たちが涙し、中３の学生たちが雨の中ではしゃぎながら記念写真を撮っている。

青春してる学生たちの姿に笑みが自然とこぼれた。