国分寺はその名の通り、かつてお寺がありました。駅の周辺には数々の遺跡があり、奈良時代から鎌倉時代にかけて発掘された遺跡や、聖武天皇の命で建立された国分寺の史跡を巡るなど、歴史に思いを馳せることができる場所です。
東山道武蔵路です。奈良時代は上野の国(こうずけのくに)から鎌倉に至る官道として整備されていました。
ほぼ直線距離で武蔵府中方面に延びていたとの事です。道の左側は去年オープンした東京都公文書館です。
直線の道をさらに進み武蔵国分寺公園を散策して南に下っていきます。国分寺「薬師堂」です。薬師堂は1335年に建立されたと伝えられ、現在の建物は1751~63年にこの地で再建されたとのこと。
さらにうっそうとした境内を南に下って、仁王門を出ると広い草地になります。所々に木々が生い茂り枝を広げた一帯が「国史跡 武蔵国分寺跡」です。
奈良時代の741年に聖武天皇が諸国に命じて建立したもので、規模は全国64の国分寺の中でも最大級だったとか。中枢付近は近年整備を終えて、今は市の歴史公園となっています。
その中の金堂跡や講堂跡、鐘楼跡などの場所には礎石などが復元され、各々の説明パネルと合わせて、当時の建物の大きさをうがかい知ることができます。
楼門の北側が現在の武蔵国分寺です。先ほど紹介した薬師堂もこの境内の西側で、本堂周辺には万葉植物園があります。
敷地内には「武蔵国分寺跡資料館」や資料館南側の「おたカフェ」ではコーヒー休憩も出来ます。
今度は武蔵国分寺跡を抜け、コースを西にとります。府中街道を渡り武蔵野線のガードをくぐれば、国分寺尼寺跡に。
ここは黒鐘公園となっておりここも史跡として整備されています。
伝鎌倉街道は国分寺崖線を切り通した歩道となっており、当時の雰囲気を感じることができます。
今でも度々ここを散策します。ここで有名なのが53年前の有名な「3億円事件」ですね。強奪した現金輸送車が発見されたのがここ第二現場なんです。犯人、いまどうしてるかなぁ。