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風の中行く

油彩 F6(410㎜×318㎜)2017年

風吹く中、背筋を伸ばし白いチョゴリを着た女性が威風堂々と歩む姿をキャンバスに油彩画で描いた作品。荷物を頭に載せ歩くその姿は朝鮮女性特有の動作だ。

そして描かれた女性は外での作業のためか日に焼けた茶褐色の顔をしている。その容姿は決して美しくはないが凛とした姿から、したたかで強く生きるそんな姿を表現できたらいいなと想い描いた作品だ。

今でもソウルの市場やピョンヤン郊外の街中でも見かける事ができる、ごく当たり前の風景だ。全体的な色彩を茶色にしたのは朝鮮半島特有の土の香りを表現したかったのだが、中々うまくいかないものだ。

そして、歩く女性の前に描いた四角いモノたちは、彼女が進む道を阻むあらゆる困難もしくは障害物を表現した。どんな困難にも怯むことなく前へ進む強い朝鮮女性のたくましさが表現できたらなと思い描いた作品だ。

(英)

2 COMMENTS

🌻

この絵を観てまず感じたことは【力強さ】です。オッコルムがなびく様子で心地よい風も感じます。白いチマチョゴリは汚れの無い主人公の女性のまっすぐとした強い意志が感じられるのに でも全体的にもの悲しい雰囲気が漂っていて胸が痛みます。この感情はなんだろう?家族のために自分の幸せを後回しにしていた自分のオモニとだぶっているのだろうか?作者の独特な世界観に感銘を受けました。素敵な絵をありがとうございます(#^.^#)

인류학자

働く朝鮮の女性。美人画に特有の、色白で筋の細い女性ではなく、肌が浅黒く日焼けして、たくましく人生を生き抜く女性。いいですね。同窓会の写真でも感じたんですけど、力一杯生きてきたトンムたちは、美しいと思いました。女性の’傍のブロックが、暗い色から明るい色に徐々に変化していますね。これには意味が込められているのでしょうか。例えば、苦難を一つ一つ乗り越えて行くプロセスを象徴しているような?

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