【投稿】第4次 韓流ブームの到来

韓国ドラマが日本に上陸して久しい。読売新聞でこんな記事を読んだ。以下は読売新聞の「編集手帳」より転載する。

2003年は「韓流元年」との異名があるそうだ。韓国の映像や音楽文化に詳しい黄仙惠ファンソンへ氏の著書にあった。

日本で韓国の純愛ドラマ「冬のソナタ」の放送が始まり、韓流ブームが起きた。主演のペ・ヨンジュンさんの笑顔をついこの間のことのように思い出すが、今やブームは「第4次」だ。

ドラマに加えて、韓国の若者音楽「K-POP」や映画も人気だ。世界の映画賞や音楽賞を獲得し、力をつけた韓流は日本社会に広く浸透した。韓国からの一方通行のブームという印象も変わりつつある。

昨年のカンヌ映画祭で2冠に輝いた「ベイビー・ブローカー」は、是枝裕和監督が韓国俳優陣と組んだ作品だ。今後も日韓で手を携える場面が増えたらいい。

極度に関係が冷え込んでいた政治はどうか。対日関係を重視するユン・ソンリョル氏が大統領となり、首脳間の対話が復活した。

韓国政府関係者がこう言っていた。「ドイツとフランスのように、韓国と日本もパスポートなしで往来できるようにしたい」、実現可能性が高い話とは言い難い。

それでも日韓で未来を語れるようになった「韓流20周年」を歓迎したい。