【スマホ小説】ボス 30

ハヌルからの電話を受けたチは急いで事務所に戻った。社長と相談する為だった。(ハヌルは日本に、それもあのボス氏の所にいる。こんな事がマスコミにでもバレたら…)気が気ではなかった。事務所に入ると受付で顔見知りの雑誌記者と出会した。

「あれ?チさん。お久しぶりです。ご無沙汰でしたね」と挨拶をして来た。「あぁ、『ショック』のミスさん…どうしたの?」と何事もない様な口ぶりで答えた。(まずいわね、何か嗅ぎつけたのかしら?)笑顔で対応しながらも内心警戒をした。スキャンダルを血眼で探す輩である。絶対ハヌル失踪の事実が知られてはならない…

「いえ、本日は金ハヌルさんが急に映画主演を降板させられたので、その件で感想を聞かせてもらおうと…」と言うと「ごめんなさいね〜ハヌルはちょっと体調が良くなくて家で療養してるの。ここ何日か熱もあるみたいだしね。休ませてるのよ」とチは答えて忙しそうに中に入ろうとした。ミスは不自然なチの態度に不信感が一層つのった。

そして「一部ではハヌルさん、失踪したんじゃないか?と言われてますが…」とカマをかけた。「…何をバカな事を…邪推は良くないわよ。体調が戻ればすぐ復帰するから変な記事は書かないでね」チは2人に向かって言うと事務所に入って行った。

後ろ姿を見送るミスは唇を噛んだ。(何かあるわ…)いつもは丁寧な対応で定評があるのに、今の慌てた態度が余計あやしいと思った。チは(まずい事になったわ。早くハヌルを連れ戻さないと…)と思った。そしてすぐに飛行機に乗って成田に向かったのであった。


電話を切ったチは、急いで京成成田エキスプレスに乗って、一路新大久保のボスの店へと急いだ。(まだバレてはいないみたいだけど、それも時間の問題ね…急がないと)とヤキモキしながら急いだ。

一方「ファラン」では、一時の感情の高揚が過ぎ、落ち着いたハヌルがカクテルを飲みながら、ボスと話を交わしていた。「죄송해요. ボス氏…」と言ってハヌルは、はにかんだ。

「もう落ち着きましたか?」とボスは優しく話かけた。「こんな事初めてなんです。でも泣いたら気持ちがスッキリしました。自分でも知らない間に気持ちが張ってたんだと思います」とハヌルは晴々とした表情で話した。

「張り詰めた糸は切れると言いますからね。芸能界は私達には解らない世界だけど、ハヌルさんは立派にそこで輝いてるので、気持ちの上での余裕も必要じゃないですか?」優しく微笑みながらボスは話した。

その時「ギィ」と音がしてマネージャーのチが入ってきた。

続く

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1 COMMENT

💋ハゴシッタ

写真週刊誌『ショック』???😆 
ネーミングが『ショック』💦
でも、ハヌルが泣き止むまで、ボスは指一本触れなかったの? うっそ~💦
私なら~ 肩を抱きしめて、頭なでなでしてあげて~ それから~それから~
これ以上は~ 言えねぇ~よ🤣
んで? んで? ハヌルの女優生命はどうなるの?

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