【スマホ小説】ボス 31

チはタクシーを降りると迷わず『ファラン』を目指して歩いた。静かにドアを開けるとハヌルとボスのツーショットが飛び込んで来た。一瞬立ち止まったが、ゆっくりと店の中に入った。そして「ヒャン…何してるの?」と言ってその場で泣き崩れた。

ハヌルは駆け寄ってチを抱き起こして「미안 、미안해」と言うと一緒に泣き始めた。2人が落ち着くのを待ってボスが言った。「今日はどこに泊まるんですか?」ハヌルは「そういえばまだ決めてなかったわ。どこか取った?」とチに聞いた。

チは「いいえ私もそんな余裕なかったわ。一刻も早くあなたに会わないと、と思って…」と言って「어쩌지…」と途方に暮れるのであった。

ボスは「何もありませんが、うちにいらっしゃいますか?幸い部屋は余ってますし、布団もありますよ」と言って2人の顔を見た。「いえ、これ以上ご迷惑は…」「誰も迷惑だなんて思ってませんよ。じゃあ家に連絡しますね」と言葉を遮って携帯電話を取り出した。

車で30分程でボスの家に着いた。夜の暗闇の中に吸い込まれる様に、空高く聳え立つ高層マンションだった。オートロックを外しマンション内に入った。広いエントランスには感じの良い観葉植物が置かれ、大理石の床を淡い間接照明が照らし、高級感を出している。

「へぇ、立派なマンションですね」とチが言うとボスは笑いながら「むかし不動産屋で働いていて、その時に掘り出し物という事で安く、本当に安く買ったんですよ」と言うとエレベータールームで28階のボタンを押した。

「어서 오세요」と言いながら、オギは扉を開けた。見覚えのある顔がそこにあった。「어머!역시 똑똑하네. 밤늦게 죄송해요 」とハヌルが言うとチも挨拶をした。オギは「천만의 말씀입니다. 」と笑いながら挨拶をすると「들어가시지요. 」と手を伸ばした。

「失礼します」と2人は部屋の中に入った。廊下の途中左右に扉がある。廊下の突き当たりのドアを開けるとリビングダイニングだ。部屋の奥にはソファがL字に置かれ、その前の壁にテレビが置かれている。リビングの真ん中には絨毯が引かれ、その横に大きなテーブルが置かれている。

そして反対側にカウンターがあってその奥にキッチンがある。チは部屋の中を歩きながら(お洒落なリビングね。これも亡くなったと言うサモニムのセンスかな?)と思いながらテレビ台の上に置かれた写真を見た。

(ふ〜んこの人が奥さんね…あれ?ちょっとハヌルに似てない?)とハヌルの顔を見た。「さぁ、準備が出来ました。どうぞ座って下さい」とボスが言った。そして「オギ、今日は何だ?」と聞いた。「豆腐チゲにしたよ」と自慢げに話した。

皆が席につき鍋の蓋を開けると湯気がバーッと上がりグツグツ煮込む音と踊る豆腐、香ばしい匂いが一気に部屋に満ちた。「야 맛있겠다. 」2人は顔をほころばせて、箸を突き出した…

続く

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2 COMMENTS

良いな~ タワマン

オギも大興奮ですね~😘
なんたって、無くなったオンマにそっくりな、韓国の大スターが家に来るんだもん💖
しかも、自慢の手料理鍋も食べてもらえる~👏
でも、タワーマンション? 28階?💦
間違っても、私のアパートには招待できないな~😢
せめて、近所のアパホテルの予約を取ってあげるくらいかな~💦
まぁ~ 小説の中の話しなので、許す👍
んで? んで? それから? それから???

アパマン

タワマン?床は大理石?
豪華すぎでしょ。不動産の維持費が大変そうですね。

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