春のうららかさを感じよう

【国宝】青磁麒麟鈕蓋香炉

麒麟の形をした香炉だ。高麗青磁の翡色が全体を包み、品格を醸し出している。典雅でそこはかとなく輝く光沢、気品のある形、自然で悠然たる均衛、どこをとっても何一つ欠けた所がない出来栄えだ。

死後世界の守護者として、殺生を嫌い、人に害を及ぼさない徳の化身である麒麟が香炉の蓋となり、口から香煙を吐き出す形をしている。そして目は黒い顔料で瞳のように描かれている。

麒麟は想像上の動物で、高麗時代の陶工たちはまるで実際に見たように、尾を背中の上に曲げて載せ、垂れ下がった顎髪とくっつきそうなその形が面白い。足はもともと4本のはずだが、三本しかなく爪も一つ減らして四つだが、その代わりに角は1本余計にある。

1 COMMENT

あろま?

あまり緊張感のない麒麟ですね~💦 きりっとしない表情👀
陶器だとこれが限界なのかな? と言うか想像上の動物だから、作者はこのように想像したんだろうね~👀
この口から煙がですわけ? ゴジラみたい👀

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