春のうららかさを感じよう

【ツボのコラム】未病を治す

末病とは

漢方の古典『黄帝内経』に「聖人はすでに病になっているものを治すのではなく、いまだ病になっていないもの(未病)を治す」という言葉があります。未病とはどのような状態を指すのでしょう。

未病とははっきりとした病気ではないようだが、なんだか体調が思わしくない状態です。いわゆる病気の前兆です。この状態を放っておけば、そのうちに本当に病気になってしまいます。もしこのような状態のときに現代医学の病院に行っても、病気ではないからと治療の対象にはなりません。

しかし、漢方ではなんとなく体調が悪い状態も立派に治療対象になるばかりではなく、本来なら治療家はそのような状態のうちに治さなければいけないと言っています。漢方では未病のうちに治療を行うことで、将来、なるかもしれない病気を未然に防ぐという予防医学の役割も担っているのです。

気・血・津液のバランスはどうか

はっきりした病気の症状はないが、なんとなく体調が悪い場合に、漢方ではまず体のバランスが崩れていないかどうかをチェックします。体調が思わしくない場合には、必ず気(エネルギー)や血(血液を含む栄養素)や津液(体の中の水分)のいずれかが不足していたり、滞るなどの状態がみられます。

このような状態のときにツボ療法、漢方薬などの治療を行うことで、気・血・津液のバランスを正し、人間が本来持っている自然治癒力を活発化させ、病気になる前に治してしまおうというのが、「未病を治す」ということです。病気になってから治すより、ずっと早く、しかも体に負担なく健康を取り戻す理想的な治療法なのです。

未病を治す方法

病を治すには、ブログにあげたツボ療法、漢方薬などのほか、気候など自然の環境とうまく調和しながら病気にならないようにする養生法があります。四季折々の気候の変化は、病気の原因となる病邪と深い関係があります。春は風邪、梅雨時は湿邪、夏は暑邪、秋は燥邪、冬は寒邪といった具合です。

このような病邪を体に侵入させないよう、四季の変化にあった食事をし、気候にあった衣服を選択し、住居環境を整え、適度な運動をすること、このような養生法が自然治癒力を高め、未病を治す手助けをしてくれるでしょう。

もう1つ大事なことは、ちょっとでも体調が悪いときは決して無理をしないことです。肝臓の検査数値が悪いのがわかっているのに、付き合い酒をやめない、疲労がたまっているのに、休日出勤するなどはもってのほかです。

4 COMMENTS

今日から北京オリンピック

未病か〜🤧朝から勉強になります😂💦季節の変わり目は特に気をつけないといけないですねー👌
ありがとうございます😭

本人~🙌

今日から北京オリンピック さん
 今日から盛り上がりますかね?💦ちと、びくびくですよね~💦
季節の変わり目~ そうなんですよ~👍 その時期は、一番患者さんが増えます~😢そして、いつも同じ注意事項を説明しています~ 「変わり目は注意してくださいね~!」と🤳

毎日が反省😢

四季の変化にあった食事、気候にあった衣服、住居環境を整え、適度な運動をする。
わかっちゃいるけどなかなか出来ない。
改めて反省します。

本人~🙌

毎日が反省😢 さん
 ほんとうに~ わかっちゃいるけど~ですよね。でも、症状が出て初めて反省するんですよね~😆 一つ豆知識ですが… これから花粉症の時期ですが、去年の夏にクーラーや冷たいもので不摂生をどのくらいしてしまったかによって、今回の花粉症の軽重が左右するんですよ~😢 身体って、とても賢いんですよ~🤔

現在コメントは受け付けておりません。