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【健康】侮るなかれ後遺症

新型コロナウイルス流行の前後で多くのことが変化したが、「後遺症」という言葉もその一つだ。普段の会話に登場する機会が増えてきたと感じるし、後遺症で何を食べても味がしないなどと言った話は、以前はまず耳にすることがなかったし、聞いても理解できなかった。今なら新型コロナの影響で、味覚障害が出ている話だと、すぐに察することができる。

パンデミック前には、後遺症といえば公害による汚染など、あるいは事故や手術の影響で長い間、健康を患っているということが、一般的だったと思う。 または「失恋の後遺症で」というように比喩的に使っていたが、今はそこに新型コロナの後遺症が加わった。

出典:第88回 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料

後遺症になる確率について様々な調査があるが、東京都のウェブサイトでは罹患りかんから半年後も、2人の1人は何かしらの症状をかかえていると紹介している。最近では、新型コロナだけではなく、インフルエンザでも後遺症があることが、広く知られるようになった。どんな症状で予防や対策ができるのだろうか。

後遺症は一言で言えば、慢性疲労症候群の症状に似ているというが、実態は不明なことが多い。呼吸が苦しくなったり、倦怠感を覚えたり、 味覚や嗅覚障害、 脱毛、躁うつ感などを訴える患者さんが急増し、症状が多彩にわたるようになり、また頻度が多いことが特徴だという。

出典:第88回 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料

ウイルスの感染から1週間が過ぎても、平衡感覚の乱れや空間認識の乱れ、身体の揺れやめまいなど人によって様々だ。

世間では、新型コロナに感染し完治して1週間ぐらい経ったら、会社に出るのが当たり前かもしれないし、また会社からも社会復帰を急かされ、完治していないにもかかわらず、仕事に復帰してしまう。

後遺症は人それぞれ違うので、特効薬はないという。ならばどうすればいいか。まずは無理せずに休職したり休んだりすることが一番大事だ。また、後遺症患者を多く見ている実績のある病院へ早く行くことをお勧めしたい。

道筋が見えないことはもどかしいが、近い将来より良い対処法がわかるはずだ。それまでは感染症による後遺症を軽んじない対応が、私たちには必要だ。

1 COMMENT

早く良くなると良いのにね~

幸い私は大丈夫だけど、後遺症に苦しんでいる人がいるんだよね~💦
なんか良い薬無いのかな? いつまで続くのかもわからないけど、お大事に👏

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