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【投稿】山下清が描いたヨーロッパ

「放浪の天才画家」と呼ばれ、 昭和の美術界で異彩を放った山下清(1922-71)の生誕100年を記念した大回顧展が、東京SONPO美術館で開かれている。

浅草に生まれた山下清は、3歳の時に高熱を伴う重い消化不良を患い、その後遺症と考えられる吃音と発達障害のために、周りの環境に適応できない少年だったという。

12歳で千葉の養護施設「八幡学園」に入園すると、授業で接した「ちぎり絵」に目覚め才能が開花。工夫を凝らした独自の「貼絵」は、洋画家の安井曾太郎や梅原龍三郎に絶賛された。

しかし18歳で学園を出奔。32歳までの約15年間にわたって放浪生活を続けた後、ようやく画家で身を立てることを決意する。以降、脳溢血によって49歳で亡くなるまで、独自の芸術を探求し続けた。 

全5章で構成された本展では、幼少期の鉛筆画、晩年に試みた油彩画、ペン画、陶磁器を含む作品約190点に加えて、旅に持参したリュックなどの関連資料も展示されている。

なかでも注目なのが、第4章のヨーロッパの取材旅行から生まれた作品群だ。その緻密で写実的な表現は、日本の原風景や名所を描いたなじみ深い作品とは異質の、この画家の新鮮な創作世界を教えてくれる。

山下清が描いたヨーロッパ。放浪の天才画家山下清の大回顧展。会場に並ぶ欧州取材の作品群に注目してほしい。

4 COMMENTS

わかりやすい

これは俄然興味あります。ぐるっとパス無いけど是非行ってみたい。
ミーハーな芸術センスですが🤭

消化不良って💦

独特な感性の持ち主だったんでしょうね👀
何かしらハンディーがある方は、他の感性が研ぎすまれるんでしょうかね~
見に行ってみよっかなぁ~ 絵心の無い私でも感動すするかな?

行ってみようかな~👞

SONPO美術館ってどこでしたっけ?
行ってみようかなあー。

SOMPO美術館は新宿

行きましたよ。
「貼絵」はすっごく緻密で神業です。風景や名所等作品もどれをとっても写実的だけど、人物は子供っぽく表現されてるんです。でも違和感ないんです。一体化した空気感というか……見事でした❗
放浪できたのも、昭和の時代だったからじゃないかなぁ~

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