はたして「第五次中東戦争」は起きるのか

これまで中東地域では、第一次から第四次までの中東戦争が起きているが、今や「第五次中東戦争」の危機が迫っています。それはイスラエルがシリアにあるイラン大使館を4月1日に空爆したことから始まります。

この事件に関して、イスラエルは表向きノーコメントを貫いてますが、イスラエルが海外の要人を暗殺したりした時は、いつも認めるとも認めないともそもそもコメントをしないのです。

その空爆で殺害された革命防衛隊の幹部の一人は「コッズ部隊」の幹部と報道されてます。 コッズとはイスラム教の聖地エルサレムのアラビア語表記から来ていると言われています。

4月13日にはイランがその報復として、イスラエルに対し無人機などによる攻撃を行い、今度はイスラエルが19日、イランの施設に対してミサイル攻撃を行ったということです。

イランのメディアは、中部の都市イスファハンの近郊で爆発音が聞こえたと報じました。

イランはイスラエルを敵視しています。それはイスラエルがイスラム教の聖地エルサレムを占拠し、多数のパレスチナ難民を生み出したことに反発しているのです。

そしてイスラエルは、ガザ地区のハマス掃討に力を入れているはずなのに、さらに戦線を拡大しようとしているようにも見えてしまう。

イスラエルのネタニヤフ首相はハマスの攻撃に手を焼き、ハマスによって連れ去られた人質の救出もままならない。このため国内ではネタニヤフ首相を非難する声が高まっている。 そんな状況を打開するために、ヒズボラやその背後のイランを叩く必要に迫られているのかもしれない。

自分の政治的延命のためのイラン大使館攻撃が、「第五次中東戦争」の引き金にならないように願うばかりだ。