「青磁 象嵌 雲鶴文 梅瓶」国宝第68号

1930年代は朝鮮の各地で盗掘が行われた。特に高麗青磁の盗掘は、高麗王朝の都だった開城や、蒙古の襲来で国王が避難していた江華島でよくあった。

盗掘団は村々で伝えられてきた話や、朝鮮総督府発行の「古墳踏査資料」によって陵墓を決めたとされる。

この高麗青磁は江華島の高麗山付近の崔瑀(1180?-1249)の陵墓から発掘したと伝えられており、当時、盗掘品としてソウルの骨董店に持ち込まれたものである。

青磁象嵌雲鶴文梅瓶 高さ41.7㎝ 高麗時代

当時の金額で千円で(現在の価格で2~3千万円)で買い取られた青磁は、その後、値段が吊り上がり、朝鮮総督府は1万円の値段で交渉。それを全鎣弼が2万円で買い取った名品だ。当時、全鎣弼が29歳の出来事だ。

この高額な高麗青磁を買うことを全鎣弼に勧め、仲介の労をとったのが、ソウル昭和通り(現在の退渓路)の骨董商「温故堂」の主人で、眼識の高さで知られていた新保喜三だった。

これをきっかけに全鎣弼と、彼より20才以上年長の新保氏との間に信頼関係が生まれ、新保氏は全鎣弼の買い入れの「世話人」(斡旋人)をするようになり、その後の膨大な古美術蒐集に大きな影響を与えることになった。

青磁に刻まれた鶴は全部で69羽。梅瓶を回すとまるで千羽の鶴が舞っているようだ。

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2 COMMENTS

おおむかし

大昔、朝鮮から技術者がいっぱい日本に渡って来たんだよね😅
その方たちの作品かなぁ?

骨董鑑定団

我が家に朝鮮の壺が多数🏺ある。晩年1人だった叔父から頂いた壺。かなり昔の物だからいい値が付くかな?今度骨董屋さんに持ってってみよ。
次回この壺たちを投稿するね。

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